あなたの勉強効率を10倍に伸ばす「ディーププラクティス」の手法


あなたの勉強効率を10倍に伸ばす「ディーププラクティス」の手法

勉強効率が10倍ってのはすごいけど正直、眉唾物だな…。

僕も初めは耳を疑ったからその気持ちは、良く分かるよ(笑)

この記事は、以下のような疑問を抱いたことのある人にはうってつけの内容になっています。

・今の勉強法よりも効率の良い勉強法を知りたい。

・より効率的な勉強法を探している。

・成績を上げて自分の望む道に進みたい。

☆今日のポイント
・「あえて苦労を組み込んだ練習」が「ディーププラクティス」の正体である。・「ディーププラクティス」を学習に組み込むことで通常の学習に比べ、効果は最大10倍にもなる。・ミスをして,修正を余儀なくされる経験こそが「ディーププラクティス」の本質にある。
目次

ディーププラクティスとは・・・

皆さんは「ディーププラクティス」と言う学習法を聞いた事がありますか。

「ディーププラクティス」を一言で説明するならば、「あえて苦労を組み込んだ練習」と言えます。

しかし、苦労は避けたいと思うのが人間の性です。

あえて苦労を組み込む理由は一体どこにあるのでしょうか。

実は、世の中で天才と呼ばれるような人達は「ディーププラクティス」を意図せずうちに使っている場合が多いと言われています。

「ディーププラクティス」を学習に組み込むことで通常の学習と比べ、効果は10倍になるとも言われています。

しかし、私達は「ディーププラクティス」の存在すら認識していません。

この差は火を見るよりお明らかです。

どんな分野でも他人より秀でるためには学習が必要です。

本記事で効率的な学習法である「ディーププラクティス」を学ぶことは、より高みへとレベルアップする足掛かりとなるでしょう。

ディーププラクティス ミエリンを増やす

何かを学習するとは、脳の中に新しい回路を作ること(脳内回路)に他なりません。

そして、私達人間のあらゆるスキルは神経回路に電機信号を伝える神経線維で成り立っています。

そして、ミエリンとは神経系を覆う絶縁体のことを言います。

例えるなら、導線を覆うゴムの絶縁体にあたります。

皆さんも理科の実験などで一度は見た事があるのではないでしょうか。

銅線をゴムで覆うことにより電気は分散せずに一定方向へと流れるようになります。

ミエリンも銅線を覆うゴムの絶縁体と同じように神経線維を覆うことで、電気信号の伝達をより早く強くすることができるのです。

つまり、ミエリンが増えれば増える程に早く効率よく学習することができると言えます。

そして、この考え方はあらゆるスキルにおいて共通になっています。

ミエリンは誰しもが持っています。

また、大部分が幼少期などに形成されることも分かっています。

しかし、生涯を通じて増やすこともできることが研究により示唆されています。

ミエリンを増やすことができれば、私達は何か新しいことに挑戦する時に今までの何倍もの効率でスキルが習得できるようになります。

かといって、その道のプロと呼ばれ、世の中の天才と言われるような人たちはミエリンを意識して取り組んでいるわけではありません。

彼らは自然と、ミエリンが増える学習法を身につけているのです。

そして、その学習こそが「ディーププラクティス」なのです。

説明や理論は分かるけど、どのくらい大変なものなのかな!?

自分が思わずしり込みするようなレベルをあえて試してみるって感じかな!?

挑戦する自分、かっこいいって悦に浸ってみるのも悪くないかもね。

☆ポイント
・「あえて苦労を組み込んだ練習」が「ディーププラクティス」の正体である。
・「ディーププラクティス」を学習に組み込むことで通常の学習に比べ、効果は最大10倍にもなる。
・「ディーププラクティス」では、ミエリンを増やすことが重要である。

「ディーププラクティス」のやり方

自分よりやや上のレベルの練習を行い、ミスを重ねることが「ディーププラクティス」の本質です。

野球で例えるなら、ピッチャーが投げるよりも速い球をバッティングセンターの練習で繰り返すことが当てはまります。

練習で速球を経験していることで、ピッチャーの投球はゆっくり見え打てるようになります。

あなたは「以前会ったことがあるんだけど、どうしても名前が出てこない」という経験をしたことはありませんか。

この状況で誰かに聞いて思い出すことは容易いですが、その分すぐに忘れる可能性も高くなります。

逆に、自力で頑張って思い出すと情報を能動的に覚えるために記憶に深く刻み込まれるために忘れにくくなります。

これは、記憶力が良くなったのではなく「ディーププラクティス」を通してミエリンが強化されたためと言えます。

この考え方は、以前紹介した「検索練習」の考え方と根幹の部分で共通しています。

「ディーププラクティス」のコツ

「ディーププラクティス」に練習量は関係ありません。

むしろ、ミスをして,修正を余儀なくされる経験こそが「ディーププラクティス」の本質です。

このサイクルこそがあなたの学習効率を高めて、スキルの習得へとつなげてくれます。

ところで、皆さんはなぜブラジルがサッカー大国へ成長したのかをご存知ですか。

本来、ブラジルはサッカーの強豪国ではありませんでした。

しかし、1957年に行われたスウェーデンのワールドカップで17歳だったペレが活躍したあたりから強豪国になっています。

1936年、ブラジルではフットサルが急拡大しました。

背景には、雨の日の練習としてウルグアイのコーチが発案したのがきっかけでした。

フットサルのボールはサッカーボールよりも小さくて重いため、より正確にボールを扱わないといけません。

そのため、否が応でも足先のテクニックが求められます。

また、コートが狭くすぐに敵に囲まれるというゲームの特性上、素早いパス回しやコンビネーションが求められます。

さらに、人数が少ないためフットサルの方がサッカーに比べ6倍もボールに触ることになります。

つまり、通常のサッカーよりも負荷が高いフットサルに挑戦することでミスが増え修正していく中でサッカーが上達していったと言えます。

ブラジルのサッカーの例を考えても「ディーププラクティス」の効果は絶大と言えます。

しかし、ブラジルの人が「ディーププラクティス」の考えを知って取り入れていたわけではありません。

たまたま、芝の少ないブラジルではどこでもできるフットサルが広がっただけであって偶然の産物と言えます。

☆ポイント
・やや高いレベルの練習を行い、ミスを重ねることが「ディーププラクティス」では大切である。
・ミスをして,修正を余儀なくされる経験こそが「ディーププラクティス」の本質にある。
・ブラジルがサッカー大国へ成長したきっかけにも「ディーププラクティス」が関わっていた。

ミスしても別に構わないという考え方がすごく素敵ですね!!

一つ上のレベルに挑戦しているんだもの、ミスは当たり前だよね。


「ディーププラクティス」の手順

「ディーププラクティス」を行うためには以下の手順を意識することが大切です。

1.チャンクアップ
2.反復する
3.感覚を身につける

「ディーププラクティス」のルール① チャンクアップ

一つ目の「チャンクアップ」とは、全体像を把握して絞り込んでいくという考え方です。

学習したいことを決めたなら、まず全体像をぼんやりとでも思い浮かべていきましょう。

次に、細かいかたまりとして見ていきます。

そして、最後に時間を落としてスピードも落としていきます。

試験勉強に例えるなら、概要や出題傾向を把握する作業に相当します。

効率が高い試験勉強では、参考書の目次にざっくりと目を通すことから始まります。

次に、章ごとに分けて学習していきます。

章とは細かい分類になっているという訳です。

さらに、各章を時間を掛けながら理解していきます。

完璧でなくてよいので、一通り理解したら次の章へと進んでいきます。

勉強で例えるなら、以上の手順が「チャンクアップ」に該当します。

この学習法を繰り返すことで分からない点が浮き彫りになりミエリンの増加につながるという訳です。

「ディーププラクティス」のルール② 反復する

スキル習得を目指すなら、考えや想像を深めるよりも実行しミスを修正しミエリンを増やす方が最も効果的です。

どんなスキルでも、やらずにいたらできなくなってしまいます。

また、30日間やらないとミエリンは減っていくことが明らかになっています。

80代まで演奏を継続したピアノの巨匠ウラディミール・ホロヴィッツは、以下のような名言を残しています。

1日サボれば、自分が気付く
2日サボれば、妻が気付く
3日サボれば、世界が気付く

つまり、経験を重ねたとしても継続することは不可欠という訳です。

「ディーププラクティス」のルール③ 感覚を身につける

ミエリンの存在はとにかく目立ちません。

そのため、練習を増やしたとしてもミエリンが増えたという実感することは不可能です。

しかし、新たなスキルを取得するときに感じる2次的な感覚を感じることはできます。

例えば、練習したことで以下のような感覚を経験することはありませんか。

・気をつけるべき点が分かる
・バラバラにやっていた練習の意味が線でつながり理解できる。
・緊張感が感じられる
・ミスする時がやる直前に分かる
・成功と失敗の境界線が分かる
・集中を保ち、継続することができる。

これらの感覚を実感できている時こそ「ディーププラクティス」を実行できている一つの指標です。

まずは、自分の五感を意識して練習を重ねていきましょう。

☆ポイント
「ディーププラクティス」では以下の手順で進めることが大切である。
1.全体像を把握して絞り込んでいく(チャンクアップ)。
2.毎日サボらず継続する(反復する)。
3.五感を意識して上達を感じる(感覚を身につける)。

ここまでかみ砕いてくれたなら、僕にもできそうです!!

誠君も一緒に天才への道のりを歩みだそうじゃないか!!

「ディーププラクティス」の限界

「ディーププラクティス」が重要だとしても1日に実行する回数や時間には、限界があります。

世界レベルの天才と言えど、「ディーププラクティス」を実行できる時間は1日に3~5時間と言われています。

よく第一線で活躍している有名な選手に練習時間を尋ねると「2時間」など予想よりも少ない練習時間だったりすることがあります。

しかし、少ない練習時間でも「ディーププラクティス」を行っているからこそ世界とも渡り合っていけるということになります。

私も含め、凡人は練習をする時1日何回など目に見える目標を設定しがちです。

自分で決めた事を続けられることも凄いですが、天才は違います。

彼らは量は少ないながらも、その一回一回でミスを考え練習を積み重ねていきます。

つまり、一回にかける「思考の量」や「集中力」が桁違いと言えます。

参考文献

以下の資料を参考に本記事を作成させていただきました。

https://www.youtube.com/watch?v=BxIT3RgRMl0&list=PLR-Osv_5fxEFwmKUo6msyW9U3PcSxJ_UY&index=72
https://www.youtube.com/watch?v=4Ip_OIvEIWY
https://www.youtube.com/watch?v=ew10iGLDH8E

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