「復興基金」から浮かび上がった 「EU」の課題

コロナ

こんにちは!!超ポジティブ系ブロガー【A&Y】です。

本日のテーマは…

【「復興基金」から浮かび上がった 「EU」の課題】です!!

復興基金とは何でしょうか!?

世界情勢を把握するためには、EUの動きにも気を配っておかあなきゃ…

「復興基金」から浮かび上がった 「EU」の課題

本記事で覚えておきたい内容は以下になります。

・「EU」の首脳会議で、コロナショックからの経済再生を図るため、復興基金の創設が決定した。

・EU諸国へのの求心力を保つためにも、合意は必須であった。

・自国優先主義が世界を覆うなかで「強い欧州」が「西側の価値観」の守り手として存在感を示すことを議長国ドイツは注力した。


亀裂を超え、決定した EUの「復興基金」

欧州連合(EU)の首脳会議は【21日】、コロナショックからの経済再生を図るため、7500億ユーロ(約92兆円)の復興基金を創設することで合意しました。

EUが借金をして加盟国に配分する仕組みで、悲願だった財政統合に向けた一歩と言われています。

イギリスの離脱で逆回転した欧州統合は、コロナショックという危機をバネに亀裂を越えて結束をみせました。

会議は、難航し、足かけ5日、90時間あまりのマラソン会議の末の合意となりました。

『歴史的な日になった』とマクロン大統領(フランス)がツイッターでつぶやくとメルケル首相(ドイツ)は、『世界に素晴らしいメッセージを発することができた』と応じました。

合意はEUの財政権限を強め、欧州統合を深めました。

復興資金に加え、【2021~27年】の通常予算を加えれば総額1.8兆ユーロもの資金をEUが差配します。

原資の一部はEUの欧州委員会が自ら債券を発行し、市場で調達します。
今回のような大規模な「共通債」は初めてのことであり、世界の注目が集まっています。

欧州統合は、「金融・通貨政策」が先行し、財政は遅れてきた側面がありました(ユーロという共通通貨は作れても各国の財政には関与できなかった)。

金融政策はひとつなのに財政はバラバラという「未完の統合」の弱みは、域内格差の拡大やユーロ危機を生む一因となり、財政統合の必要が叫ばれていました。

今回の進展は小さくても、欧州安定にはプラスとなるに違いないでしょう。

☆ポイント
・「EU」の首脳会議で、コロナショックからの経済再生を図るため、復興基金の創設が決定した。
・「EU」は、コロナショックという危機をバネに亀裂を越えて結束をみせた。
・大規模な「共通債」は初のことであり、世界の注目が集まっている。

コロナをキッカケにEUでは、団結する動きが見られているのですね!!

世界中がEUのように団結できたら素晴らしいんだけど…。

何にせよ、一先ず合意に拍手をお送りたいね。


「復興基金」合意までの裏側(各国の考え)

~EU内での地域区分~
東欧=ハンガリー、ポーランド
南欧=ギリシャ、イタリア、スペイン
北欧=デンマーク、オランダ

今回の合意では、コロナショックの危機感が後押ししたと言えるでしょう。

今年の域内実質成長率はマイナス「8.3%」に沈むとEUは予想しています。

特に、新型コロナが猛威をふるったイタリア、フランス、スペインは厳しく、合意を先送りすれば経済がさらに悪化し、南欧不安がぶりかえす恐れもありました。

コロナ対策で初動が鈍かった反省もあります。

北イタリアで感染が広がった当初、多くの国が事態を静観していました。

『だれも手を差し伸べなかった。心から謝りたい』と、フォンデアライエン欧州委員長は謝罪しています。

今回の合意を見逃せば、反EU機運に火が付きかねませんでした。

EUの求心力が揺らぐ「東欧」や「南欧」では、中国やロシアが常に影響力の拡大を狙っています。

EUの求心力の及びづらい「東欧」や「南欧」諸国をつなぎ留める狙いも大きくあったと言えるでしょう。

首脳会議では、財政再建に後ろ向きの「南欧」、カネを渋る「北欧」、民主主義を軽んじる「東欧」の3集団え議論が白熱し、協議は長引きました。

オーストリアやオランダ、「北欧」など『倹約国』は多額の補助金を「南欧」に渡すことを最後まで渋りました。

マクロン大統領は、クルツ首相(オーストリア)を『会議をどうでもいいと思っているんだ』と罵ったとも伝わっています。

EU執行部や北欧から強権政治を批判された東欧も猛反発。「法治国家」を資金供与の条件にすることに抵抗した。

議長国ドイツが意識したのは、自国優先主義が世界を覆うなかで「強い欧州」が「西側の価値観」の守り手として存在感を示すことです(米国に対してしっかりとEUの価値観を貫く)。

財政拡大に慎重だったメルケル首相は議長国という立場上、「中立」の立場に軌道修正しました。

フランスが提唱してきた「共通債」を容認し、合意へ倹約国や東欧の説得に回りました。

「非常時」になんとか合意に持ち込んだEUですが、各国の財政を一元化する道筋はまだ描けていません。

今回も、共通債を財政統合への一里塚とみなされてきた「ユーロ共同債」と呼ぶのは避け、あくまでコロナ対策の期間限定だとしています。

今度こそコロナショックの危機モードが消えても結束を保ち、財政統合を深めていけるのかに今後は焦点があてられるでしょう。

☆ポイント
・EU諸国へのの求心力を保つためにも、合意は必須であった。
・自国優先主義が世界を覆うなかで「強い欧州」が「西側の価値観」の守り手として存在感を示すことを議長国ドイツは注力した。
・コロナ後も、結束を保ち財政統合を深めていけるかに焦点があてられる。

会議が長引いたと聞きましたが、やっぱり色々な思惑が見え隠れしていたんですね。

アメリカが自国ファーストの考えを強めたことで、世界にも同じ考えが広がっていたからね。

思惑の原因は、そこにあったと思うよ。


「復興基金」に対するイタリアの思惑

新型コロナウイルスで甚大な被害を受けたイタリアは、経済対策を急いでいます。

政府は【22日】、250億ユーロ(約3兆1千億円)の景気刺激策を承認しました。

欧州連合(EU)の「復興基金」も約3割が振り向けられるとみており、財政悪化を最小限に食い止めつつ景気回復につなげられるかが焦点とされています。

【3月】、【5月】の発表に続く第3弾の景気刺激策となり、財政出動の規模は計1000億ユーロ以上にのぼります。

コンテ首相は『かつてないスピードでより多くの対策を推し進める』と話しました。

「復興基金」では、中小企業や労働者の保護に重点が置かれています。

欧米メディアによると、レイオフ(一時解雇)した従業員の復帰を促すための企業減税や、自営業者への補助金などが含まれています。

12歳未満の子供を持つ民間企業の従業員の「15日間」の育児休暇など家庭への支援も強化する方針です。

【8月上旬】にも具体的な中身が公表されます。

イタリア政府は【4月】時点で【2020年】のGDPに対する財政赤字の比率は「10.4%」と予測していました。

しかし、今回の追加対策で「12%」程度まで上昇する見通しを示しています。

【2019年】の「1.6%」から跳ね上がり、2桁まで悪化するのは【1992年】以来28年ぶりとなります。

イタリアは、ロックダウン期間が欧州で最長となる「約2カ月」に及び、観光や製造業などが大きな打撃を受けました。

イタリア政府が【4月】にまとめた「経済財政文書」によると、20年の経済成長率は、回復が遅れる厳しいシナリオでマイナス「10.6%」と見込んでいます。

同国の就業人口の「3%強」にあたる「約83万人」が職を失う可能性があるとの予測も立っています。

「復興基金」についてコンテ首相は『資金を投資と構造改革に使う必要がある』と述べ、教育やインフラ整備など直接的な新型コロナ対策以外の活用も念頭に置いています。

「復興基金」の約半分は融資で、放漫な財政運営が目立つイタリアがきちんと返済できるかは不透明感が強く懸念事項となっているようです。

イタリアを含め経済の悪化をどこまで食い止められるかは見通しがて照られにくい状況となっています。

「復興基金」や「財政出動」でも手に負えなくなれば、金融市場の波乱をまねく恐れがあると言えるでしょう。

☆ポイント
・「復興基金」では、中小企業や労働者の保護に重点が置かれている。
・イタリアの【2020年】の財政赤字の比率は、「12%」程度まで上昇している。
・イタリアは、「復興基金」を返済できるかが懸念されている。

「復興基金」は融資なので返済する必要があるんですね。

イタリアは本目的以外に使おうとしているようですが、大丈夫なんですか!?

ちょっと考え方がずれているところがあるよね…。

「コロナ」を乗り切った後に、争いの火種になることが懸念されているよ。


「復興基金」に対するメルケル首相への評価

5日間にわたったEUの首脳会議はコロナショックからの再生を図るため、「総額7500億ユーロ(92兆円)」の「復興基金」で合意しました。

マラソン協議を取りまとめたのは「13年ぶり」に議長役を務めたのはドイツのメルケル首相です。

財政統合への一歩とはいえますが、メルケル流には限界があると心配されています。

「復興基金」の突破口となったのは自らの譲歩と見られています。

EUがカネを南欧に配れば域内の財政規律が緩みます、

そのため、今回は方針を転換し、マクロン仏大統領とともにデンマークなど「倹約国」を説得するほうに尽力していました。

『ほかに選択肢はなかった』とドイツ政府は明かしています。

頑固で融通が利かないと思われがちなドイツですが、実は欧州内での評判を気にする側面があります。

メルケル首相の政治スタンスは昔からあまり変わっていません。

当初はカネを出さない、と言いながら最後は巨額支援を受け入れた「ギリシャ支援」と今回の「復興基金」は本質なところは同じです。

底流にあるのは「議論する文化」を大切にするドイツの気風なのでしょう。

「債務」、「難民危機」、「イギリスのEU離脱」、「新型コロナ」など10年あまりの危機続きでEUは良くも悪くもメルケル色に染まったと考えることができます。

しかし、世論を読み、妥協を重ねるメルケル流の手堅さは「安心」である一方、大胆さを欠き、歩みが遅いという限界を感じさせる側面もあります。

EU諸国は、果実を求め、義務を嫌がる傾向が色濃く出ています。

財政再建に後ろ向きの「南欧」、カネを渋る「北欧」、民主主義を軽んじる「東欧」。

「いいところ取り」の国が統合を妨げている一因には、君臨するメルケル氏にも責任の一端があると見られています。

『危機対策はうまいが長期政権なのに欧州統合で大胆な一歩は踏み出さなかった』と手厳しい意見も出ています。

☆ポイント
・EUの首脳会議では、「13年ぶり」にドイツのメルケル首相が議長役を務めた。
・「カネを出さない」と言いつつ、最後は「支援を受け入れる」メルケル首相の政治スタンスは昔からあまり変わっておらず、厳しい意見も多い。
・世論を読み、妥協を重ねる「メルケル流」の手堅さは「安心」である一方、大胆さを欠き、歩みが遅いという限界を感じさせる。

どう考えても、ドイツの負担が大きくないですか!?

そして、この言われよう…あんまりじゃないですか。

「メルケル流」には賛否両論あるよね。

だけど、自国のためじゃなく、EU全体のことを思いやれるやり方は尊敬に値するよね(議長国の立場もあったけど…)。


考察

「EU」の首脳会議で、コロナショックからの経済再生を図るため、復興基金の創設が決定しました。

マラソン協議をやり抜き合意に達したメルケル首相に筆者は感服しています。

「議長国」という立場があったにせよ、もし筆者が同じ立場だったら途中で投げ出したくなっていたことと思います。

また、「大規模な共通債」は初の試みであり、取り組みが功を奏しEU内の結束が強まってくれることを筆者は期待しています。

メルケル首相は、【2005年】からドイツの長期政権を担っています。

また、今ではアメリカのトランプ大統領にモノを言える世界で最も影響力のある人物の一人ということができるでしょう。

そんな彼女だから、意見の対立が絶えないEU諸国をまとめることができたのではないでしょうか。

しかし、メルケル首相は【2021年秋】の任期満了を持ち、ドイツ首相を退き、政治の表舞台から去ると言われています。

残るは1年余となりました。

傍若無人な「米国」や野心を隠さぬ「中国」や「ロシア」に対抗し、EUは存続し続けることができるのでしょうか。

また、メルケル首相程の手腕を持つ人は現れるのでしょうか。

今後も、世界の動きから目が離せません。

本日の記事は以上になります。

最後までご一読いただき、誠にありがとうございました。


◎参考文献
2020年7月22日 日本経済新聞
2020年7月23日 日本経済新聞

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