脳がパニックを引き起こすやってはいけない勉強法 4選
勉強への意欲があっても、いまいちパフォーマンスが伴わないことがあり、苦労しています。
きっと皆も同じようなことで躓いた事があるはずだよ。
じゃ、今日はそんな状態に陥らないためのコツを伝授しよう!!
脳がパニックを引き起こすやってはいけない勉強法 4選
作業量が多すぎていつもより勉強効率や生産性が大きく下がってしまうようなことを経験したことはありませんか!?
実は、この現象には脳がパニックに陥ってしまっている状態なんです。
脳がパニックを引き起こしていては何事もうまくいきません(特に時間が限られている勉強などでは致命的です)。
今回は、そんな脳パニックを引き起こさない方法を4つ紹介します。
長時間勉強
やってはいけない勉強法の一つ目は「長時間勉強」です。
イスラエル工科大学の研究では、睡眠中にはレム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが交互にやってくるのと同様に、日中の活動時にも集中と非集中のサイクルが交互に出現することが分かっています(ウルトラディアンリズムと言います)。
さらに、集中と非集中の周期は、およそ90分であることも判明しています。
集中と非集中の周期を考えると、90分ごとに脳の活動レベルは20分程度の休息を必要とする水準まで下がってしまうと言われています。
東京大学がベネッセコーポレーションの協力のもと行った調査でも、1時間を通して学習する「60分学習」のグループと休憩を挟んで45分を3回に分けて学習する「15分×3学習」のグループを比較したところ、後者の方が、1週間後のテストの上昇スコアが「17.2%」高くなったということが明らかになりました。
つまり、勉強時間が休憩によって15分短くなろうとも休憩をした方が成果が上がったと言えます。
そのため、学習の過程において休憩は積極的に取った方が良い訳です。
一時間・二時間と高い目標を立て勉強に取り組む姿勢はとても素晴らしいですが、休憩を挟む事には大きなメリットがあることも覚えていてください。
短い時間だとサボっているイメージも持ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、そんな時は陸上でいう短距離走(100m・200m)を繰り返していると捉えてみてください。
睡眠時に「レム」と、「ノンレム」という周期があることは知っていましたが、起きている時にもあるんですね!!
私も初めて知った時には驚いたよ。
長い時間集中を持続させるのはとても素晴らしいことだけど、だからと言って休憩が悪いということではないのをしっかり覚えておこう!!
全ての作業を同じ環境で片づける
やってはいけない勉強法のニつ目は「全ての作業を同じ環境で片づける」です。
我々の脳は、作業と環境を結び付けて覚える習慣があります。
例えば、自分の部屋の自分の机の上で勉強をやる時もあればゲームをやる時もあるというような生活をしていると、脳が作業と環境の把握ができずパニックを起こしてしまいます。
そのような状況に陥ることで、勉強の作業効率は上がらなくなりますし、楽しいはずのゲームの楽しさも半減してしまいデメリットだらけです。
そのため、勉強は自室の勉強机の上でやり、ゲームはリビングでやるという要領で、それぞれの作業を行うスペースを明確に分けておくことが重要になってきます。
作業スペースを分けることで、脳の不必要な混乱を避けることができるわけです。
ワンルームで作業スペースを分割することが難しいと言う場合には適切な仕切りなどを設けてみるのがおススメです。
仕切りを境に、作業スペースとプライベートスペースを分けることで作業の集中度も大きく変わることでしょう。
また、筆者の体験ですが、「机の向き」を変えてみるのも「作業スペースを分けること」と似たような効果があると感じています。
勉強する時は、東側に机を向け、休むときには西側に向けるというイメージです。
この単純な動作でも視界が変わることで、私の場合は気分を変えて作業に望むことができました(当時は、折り畳み式の簡易机を使っていたので誰でも手軽に取り組めるはずです)。
また、作業とプライベートを分けるという点ではPCも同様と言われています。
実は、脳の混乱を避けるためには仕事用PCとプライベートPCは分けたほうが良いと言われています。
もしかすると、服装なんかも似たような働きがあるのでは…!?
ナイス着眼点だね。
誠君の言うように服装にもこの考え方は当てはまるよ。
制服を着ると、気が引き締まるのはそのためだよ!!
To Do リストのオーバーヒート
やってはいけない勉強法の三つ目は「To Do リストのオーバーヒート」です。
To Do リストをつけていると、「後でやろう」と思った作業がどんどん積み重なっていくことが度々あります。
しかし、人間の脳は繊細で目の前のやるべき作業量が増えるだけでオーバーヒートを起こしてパニックに陥ってしまいます。
それにより作業効率が落ちるくらいだったら、何も考えずいったん全部リセットしてしまった方がまだ良いと言えます。
いったん全部リセットしてしまうという考えを組み込んだTo Do リストの立て方が「アイビーリーメソッド」です。
「アイビーリーメソッド」は、アメリカ大手の鉄鋼会社が起源の100年以上にわたって使い続けられているTo Do リストの立て方です。
「アイビーリーメソッド」は、以下の6つの手順から成り立っています。
1.夜、紙に明日やるべきことを6つメモする
2.6つの項目を重要だと思う順に番号を振る
3.翌日、メモの順番に沿って仕事を進める
4.全部できなかった場合は、悔やむことなく忘れる
5.その日のよりも、明日のための6項目を新しくメモする
6.1~6を毎日行う。
「アイビーリーメソッド」を用いることで生産性が上がるのはもちろんですが、1日を終えた後には達成感を味わうことができます。
前日に計画を立てることで、睡眠の質まで向上します。
To Do リストのオーバーヒートを防ぐためには、とても有効な方法と言えます。
筆者の場合は、作業を完遂させたい一心からお昼あたりに作業の進捗を見直すようにしています。
作業を完遂させたという達成感は自己肯定感を高めることにもつながります。
当日になってみないと分からないこともありますし、時には自分の見落としもあるため私は、作業の進捗の見直しということにも取り組んでいます。
「アイビーリーメソッド」を午前と午後に分け、一日に二回取り組んでいるようなイメージです。
「アイビーリーメソッド」を一日に二回行う事で、メリットが半減するということにはならないんですか!?
ならないよ!!
生産性や達成率も大事な判断基準だからその点に重きを置くなら有効的だよ。
とりあえず、選択肢の一つとして覚えておいてよ
机の上を整理し過ぎ
やってはいけない勉強法の四つ目は「机の上を整理し過ぎ」です。
机の上は基本的には整理したほうが良いのですが、整理のし過ぎには問題があります。
何ごとも『過ぎたるは及ばざるがごとし』ということです。
プリンストン大学の研究では、散らかった場所で作業をすると整理整頓された場所で同じことをした場合に比べ集中力が低下し、情報処理能力が下がることが分かっています。
逆に、散らかった机を整理するだけで作業効率が上がりイライラしにくくなり集中度が切れる頻度が少なるメリットがあることが明らかになっています。
基本的には、机の上は整理整頓したほうが良いということがこの研究結果からも伺えます。
一方で、整理整頓にこだわり過ぎるのはいささか問題です。
あまりにきれいな環境を目指してしまうと、今度は少しの汚れでも脳が過敏に反応し逆にストレスとなってしまいます。
以上のことが、整理整頓のし過ぎは必要ないという理由です。
では、整理整頓はどの程度を目指したらよいのでしょうか。
整理整頓の度合いに目安を設けるとするなら、「必要なモノがどこにあるか判断できる」程度となるでしょう。
物を探す労力を最低限に抑えつつ、ストレスがかからないのが「必要なモノがどこにあるか判断できる」状態ではないでしょうか。
それ以上のこだわりは、逆効果になる恐れがあるということを覚えておいてください。
1週間に一回くらいの頻度でモノをなくして探し物をするということがある人は、もちろん整理整頓の必要がありますが、そうでなければ別に整理整頓に躍起になる必要はないのかも知れません。
「必要なモノがどこにあるか判断できる」と言う台詞は、散らかってる部屋を掃除しない言い訳によく使われそうですね…。
実際、毎日どこかで誰かが言っているかもしれないね。
『たしかこの辺に…』や、何かをひっくり返して見つけることがある人はもう少し整理整頓の余地があるのかも知れないね。。
参考URL
・https://www.youtube.com/watch?v=9aXHV-HnL0s&list=PLR-Osv_5fxEFwmKUo6msyW9U3PcSxJ_UY&index=16
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