今回は、音読の効果を解説していきます。
☆今日のポイント
・様々な分野で音読は、効果的な勉強法である。
・黙読だと、読んでいるつもりでも読み飛ばしていることが多い。
・音読することで、忘れにくい記憶を作り出すこともできる。
音読の効果
音読は、言語学習や自己啓発など、様々な分野で効果的な勉強法とされています。
音読をすることで、発音やリズム、イントネーションなどの要素を身につけることができます。
また、自分自身で音を出すことで、より深く理解しやすくなり、記憶にも定着しやすくなります。
さらに、自分の音読を録音して聞くことで、発音やイントネーションなどの問題点を分かりやすく把握することができ、自分自身の成長を感じることができます。
2017年にウォータール大学が行った研究では、110人の男女を集めて以下の4つのグループに分け、単語に関するテストを行いました。
1.テキストを黙読したグループ
2.誰かが音読しているのを聞いたグループ
3.自分の音読の録音を聞いたグループ
4.テキストを音読したグループ
その結果、音読をしたグループが最も成績が良かったことが明らかになりました。
さらに、自分の音読の録音を聞いたグループが次に成績が良かったことが分かりました。
この研究では、音読をすることが、読解力や発音の向上に大きく寄与することが示されています(好成績を残したのは4>3>2>1)。
音読を取り入れることで、単語や表現の理解力が向上し、自分自身の成長を実感することができます。
また、音読はストレス解消にも繋がります。
自分自身で声を出すことで、ストレスを解消し、リフレッシュすることができるのです。
以上のことから、音読は効果的な勉強法であり、自己啓発にも繋がることがわかりました。
☆ポイント
・様々な分野で音読は、効果的な勉強法である。
・音読はストレス解消にも繋がる。
ストレス解消まで担っているのはすごいですね。
音読にも同様の効果が期待できるということですね。
音読による理解力向上の理由
音読の勉強法は、全教科で使えます。
音読は、読み飛ばしを防ぐことが目的ですが、その効果はそれだけに留まりません。
実は黙読だと、読んでいるつもりでも読み飛ばしていることが多くなりがちです。
特に、数学や理科では、問題文を読み飛ばしてしまう人が多いです。
また、数学などで間違えた問題では、解答と解説だけを見て終わりにしてしまうことが往々にしてあります。
しかし、解答と問題文はセットになっているため、問題文を読み飛ばさずに読みこむことが大切です。
解答や解説を見て解き方だけを覚えても、理解度は低く、次の問題につなげることはできません。
国語や英語の長文を読む場合、黙読だと「読む」のではなく「眺める」になりがちです。
音読は、本人が「文字を認識できる速さの限界」と言えます。
つまり、それ以上の速さで読むということは読み飛ばしていると同義です。
音読をすることは、文字をしっかりと認識し、読み取りや理解力の向上につながります。
また、音読することで、読むスピードを上げることができるため、時間効率もアップします。
音読の習慣がないと、下記の状態に陥りがちです。
このような状況は、問題を解く上では本末転倒と言わざるを得ません。
テストや試験を行った時、時間は余るのに、「内容がよく読み取れない」「正解に辿りつけない」と言う人は、音読の習慣がないがゆえに難航しているのかもしれません。
音読は、自分で声に出しながら意識して理解や読み取りにつなげることに意味があります。
暗記では反復が重要ですが、音読では反復とともに、理解度や読み取り能力を向上させることができます。
例えば、文章を読んでいるだけでは、視覚的情報しか得られませんが、音読することで、文章のリズムや語感、イントネーションなど、音声的情報も得られます。
これによって、視覚的情報と音声的情報を合わせて処理することで、より深い理解が可能になります。
また、音読することで、口を動かすことで脳の活性化が促進され、忘れにくい記憶を作り出すこともできます。
☆ポイント
・黙読だと、読んでいるつもりでも読み飛ばしていることが多い。
・音読は、本人が「文字を認識できる速さの限界」である。
・音読することで、忘れにくい記憶を作り出すこともできる。
繰り返し読んでいると怒りがちな気がします。
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