勉強がつまらないのは何故!? 勉強がはかどらない意外な行動

勉強がつまらないのは何故!? 勉強がはかどらない意外な行動

僕の周りでは、ちょっとやれば成績の向上が望めそうな人に限り「勉強がつまらない」と嘆いている気がします。

つまらないと感じる原因は実は、本人のやる気とは関係のないところにあることが多いんだ。

その点に気をつけることができれば、やる気もおのずと出てくるはずだよ!!

学生を対象とした複数の研究のメタ分析により集中力をキープできない人にありがちな2大要素をカールトン大学の研究が特定しました。

特に、勉強へのやる気はある一方でつまらないと感じ集中力を維持できずいる方は多いのではないでしょうか。

勉強に限らず集中力を発揮できるか否かは人生においても重要です。

今回は、集中力(勉強)が続かない理由をひも解いていきたいと思います。

 

目次

勉強がつまらない理由 「不毛タスク」

一つ目の要素が「不毛タスク」です。

「不毛タスク」とは、『この勉強は何のためにやっているんだろう』や『この仕事は何の役に立っているんだろう』と思わず疑問を持ってしまうようなタスクのことを指します。

簡単な例をあげると、ペットボトルが用意されているとします。

それを左に50m動かしてさらに右に50m動かしてください、これを時給1000円で5時間やってくださいと言われたら、楽そうでいいかなと最初は思うかも知れません。

しかし、世の中に何の価値ももたらさない行為なので、やる意味を見いだせず飽きて止めてしまうに違いありません。

このように我々人間は、「不毛タスク」を一番に嫌う生き物であることが分かっています。

よく中学生で『何で勉強しないといけないんですか、将来役に立たないと思います』と言う生徒がいました。

しかし、そういう生徒に限って勉強ができないということがよくありました。

それはその生徒が悪いわけではなく、その生徒にとって勉強と言う行為が「不毛タスク」になってしまっているからと言えます。

「不毛タスク」から脱却するには!?

では、一体どうすれば、「不毛タスク」を解決できるのできるのでしょうか。

「不毛タスク」から抜け出すには勉強や仕事に有意義性を持たせれば良いと考えられています。

意味を見いだせないのならば、「自分で意味をでっちあげてしまえ」と言えるかも知れません。

これは、どんな自分本位な理由でも構いません。

例えば、「勉強して高学歴になってちやほやされたい」でも構いませんし、「たくさん稼いで人にはできないような経験をしたい」でも何でも構いません。

初歩的な同意付けとして効果を発揮し、ある程度「不毛タスク」のジレンマから解放されることができるでしょう。

塾で生徒を指導する際にも、筆者は同じようなやる気の引き出し方を用いていた節があったように思います。

 

「不毛タスク」を乗り越え、モチベーションを高く保つ秘訣

しかし、本当に勉強や仕事にモチベーション高く取り組みたい人は自分のためだけの目標ではなく、他者を巻き込んだ目標(自己超越目標)が最も効果が高いことが分かっています

具体的には、ただみんなより良い成績を取りたいから「生物」の勉強をする人よりも、医学の発展に貢献したいから「生物」の勉強をするのように考えている人の方がスマホゲームに勉強時間が2倍になり成績も上がったという研究も存在します。

しかし、小中学生の頃から上述したような自己超越目標を持つことは難しいと言えます。

筆者自身、「周りに一目置かれたい」「周りをあっと言わせたい」という理由から勉強を頑張っていましたが、残全ながら長期的なモチベーションの維持にはつながりませんでした。

自分本位ではなく、自分が努力することで周りにどう影響を与えられるかという広い視点で考えられるとモチベーションを高く保つことができるようです。

☆ポイント
・勉強や仕事がつまらないと感じる理由に、「不毛タスク」に陥っていることがあげられる。
・「不毛タスク」から脱却するには、活動に有意義性を持たせれば良い。
・「不毛タスク」に捉われずモチベーションを上げるには「自己超越目標」を持つことが効果的である。

自分のやっている勉強や行動にはどんな意味があるか常に考える習慣を持つと「不毛タスク」からは解放されそうですね。

考えてもきりがない「禅問答」的なところもあるからまずはやってみてその過程で見出せるといいね。

 

勉強がつまらない理由 「難易度エラー」

勉強や仕事をつまらなくさせる二つ目の要因は、「難易度エラー」です。

コロンビア大学の研究では、被験者にスペイン語の単語を覚えるように指示し、その際に問題の難易度を下記の3パターンのように設定しました。

1.難しい
2.何とか解けそう
3.簡単

さらに、勉強中の集中力レベルを計測したところ「2」のグループが他の二つのグループと比べ圧倒的に優位なことが分かりました。

つまり、作業の難易度が難しすぎても簡単すぎても我々の集中力は下がってしまうと結論付けられます。

ついつい背伸びし過ぎてしまうことは人生の中で誰しもが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

しかし、実力を見誤り「難易度エラー」を起こすと高い目標を掲げたのにもかかわらず、やる気は一向に上がって言いません。

例えば、中学2年生が志望校の問題集を解いたところで全く歯が立ちませんし、プログラミング初心者がいきなりIT大手企業の入試試験を解いても挫折してしまうでしょう。

「難易度エラー」を解決するには…

では、最も効率的に勉強できる難易度はどれくらいなのでしょうか。

アリゾナ大学の研究によると、難易度「85%」ぐらいが難易度のスイートスポットと言われています。

自分の実力の「85%」ぐらいが一番楽しく前向きに取り組むことができるという訳です。

英語の試験として有名な「TOEIC」に当てはめるなら全体の8割を取れる実力がある人なら、満点を取ることに固執するのではなくそれ以降は、もっと難易度の高い「TOEFL」や「IELTS」を受けるべきということができそうです。

徐々にステップアップしていくことで、自分をより効率的に最短距離で高めていくことができるはずです。

☆ポイント
・自分のレベル以上のことに不用意に手を出してしまう「難易度エラー」に陥ってしまう。
・高すぎる目標は、やる気を引き出すどころかやる気を減退させてしまう。
・自分の実力の「85%」ぐらいが難易度のスイートスポットと言われてやる気が持続しやすい。

 

「難易度エラー」を避けるためには、自分の実力の「85%」位に挑戦すればいいのか!!

しっかりと自分の実力を把握するためにも、模試を受けてみたり、日頃から「自己分析」をしてみるのが効果的だね。

 

勉強ができないと言う人がやりがちな3つのこと

勉強ができないと嘆く人は、総じて同じような悪習慣に陥りがちです。

そのやりがちな勉強習慣を断ち、やり方を見直すことで道が開けるということも多くあるでしょう。

「意識改革」とまではいいませんが、以下の点に気をつけてみる価値は大きいはずです。

勉強中、スマホを側においている

スマホがそこにあると存在を認識しているだけでも作業効率は著しく低下することが分かっています。

カリフォルニア大学の被験者800人を対象にした研究では、認知機能を測定するテストをするために下記の3つのグループに分けて実験を行いました。

1.スマホを目の前に置いておくグループ
2.スマホをポケットかバッグに閉まっていたグループ
3.別の部屋に置いておいたグループ

この実験では、いずれのグループもスマホの電源はOFFにしていました。

その結果、1と2のグループではスマホをOFFにしていたとしてもスマホがそこにあるだけで睡眠不足と同程度の認知能力の低下を引き起こしていました。

そのため、勉強中にスマホを側に置いておいてはいけないと言える。

さらに、睡眠においても同じことが言えます。

睡眠の質も同様の理由から低下するため、寝室にもスマホを持ち込むのは控えたほうが良いと言えるでしょう。

何でもかんでも丸暗記する

勉強において、数学の公式や故事成語、ことわざなど丸暗記することを勉強だと捉えている人は意外と多くいます。

暗記すれば、勉強したような感覚を受けやすいので誰しもが陥りがちです。

しかし、数学の公式ではその式の成り立ち(導出過程)を、故事成語やことわざではその言葉ができた背景をつかむことで意味をしっかり理解し覚えることができます。

また、勉強に置いて応用力が鍛えられることも請け合いです。

さらに、理解力を高めておくことで後々の勉強や作業が一変して楽になるので、丸暗記するのではなく一度立ち止まって考えてみることが大切だと言えます。

「量より質」を重視している

勉強では、「量より質」と言っている生徒をよく見かけますが勉強は量をこなさないと結果は伴いません。

具体的に勉強における「量と質」を勉強におて定義するなら、下記のようになります。
量=どれくらい問題を解いたか、何時間勉強したか
質=単位時間当たりどれだけ知識を吸収できたか

ここでよく勘違いしている人がいますが、勉強の量をこなしていない人が勉強の質が挙げられるということはありません。

勉強では、量をこなすうちに自分に合った勉強の向き不向きが分かるものです。

その過程で勉強の質は上がっていきます。

つまり、勉強の質は勉強の量に比例して「正」に増大していくと言えます。

私は、この原則を生徒に「良質転化」と教えていました。

切り替わるタイミングがなかなか掴めないところではありますがそれまで努力を続けることが大切です。

勉強法を学ぶことも大事ですが、真の勉強法(自分に合った勉強法)は実践を通じ量をこなした上で初めて見つかります。

なので、まずは勉強の質を追うのではなく、勉強の量をこなすことに心血を注ぎましょう。

この場合の勉強は、問題を解くや暗唱するということなので机に座っただけで勉強したと勘違いする事のないように気をつけましょう。

☆ポイント
勉強ができないという人は以下の3つの行動をやりがちである。

・勉強中、スマホを側においている。
・何でもかんでも丸暗記する。
・「量より質」を重視している。

勉強がはかどらない時は、常にこのジレンマにはまってしまっているな…。

今日知れたことで、ジレンマから抜け出すきっかけを掴めたんじゃないかな!?

 

参考URL

今回の記事作成には以下の動画を参考にさせていただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=yc9FLLSgVH4&list=PLR-Osv_5fxEFwmKUo6msyW9U3PcSxJ_UY&index=12&t=1s
https://www.youtube.com/watch?v=yX2ylWONFts&list=PLR-Osv_5fxEGHQ1Ua7B_oJ_s_2QLpam7T&index=4
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0191886999000914
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26849889/

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