記憶効率を上げる理想的な比率
・インプットとアウトプットの理想的な比率を知りたい方
・日本の教育の仕組みに疑問を持ったことがある方
・アウトプットの頻度の目安を知りたい方。
この記事は、そんな疑問を抱いたことのある人のために書いています。
こんにちは!!
教育系ブロガーの陽です。
元塾講師の知見を活かして本ブログでは、数ある勉強法の手法・IQについて記事を書き進めていきます。
今回のテーマは、「記憶効率を上げる理想的な比率」です。
できることなら、無駄なく最短で勉強できるのが理想ですよね…。
さて、今日はそんな理想の勉強法について考えて見ようか!!
インプットとアウトプットの比率についての研究
インプットとアウトプットの理想的な比率について、コロンビア大学のアーサーゲイツ氏が研究を行い、理想的な割合を導き出すことに成功しています。
ゲイツ氏は、読むというインプット行為と暗唱と言うアウトプット行為を比較し、それぞれ記憶にどのような影響を与えるかについて調べました。
研究では、理想的な比率を算出するために、小学校3年生~中学校2年生を対象に実験を行いました。
実験では、「紳士録」という社会的な人物の略歴が書かれた資料をインプットとアウトプットの比率を変えてグループごとに覚えさせました。
Aグループ 0:10
Bグループ 1:9
Cグループ 2:8
・
・
・
Kグループ 10:0
そして、3時間後に覚えさせた内容について記憶テストを行いました。
実験の結果、最高の成績を出すことができたのは、およそ「40%」の時間をインプットに使ったグループということが判明しました。
年長の生徒に焦点を当てるとインプットの割合はもっと少なくていいことも分かりました。
そこで、インプットとアウトプットの理想的な比率は「3:7」という結論が導き出されたというわけです。
また、理想的な比率に基づいて学習したグループは、インプットのみのグループに比べて「30%」も髙いスコアを記録しました。
「30%」の開きをテストの点数で例えるなら、75点と100点くらいの大きな差があります。
ある大学生を対象にした調査では、大学生の多くが授業を受けたり、教科書を読んだりするインプットに偏った勉強をしていることが分かっています。
つまり、私達は知らぬ間にインプット中心の学習になっていると言えるでしょう。
成績向上や資格の取得を目指すならば、私達はもっとアウトプットに意識をおいて勉強する必要がありそうです。
思い返してみれば、勉強の比率がインプットに偏っていたかもしれません。
気付けたことで一歩前進だね。
アウトプットの重要性
人間は使わない記憶は徐々に忘れていくようにできています。
つまり、アウトプットしないと私達はどんどん忘れていくわけです。
ところで、あなたは昔見た作品(映画、小説、マンガなど)で感動したシーンを友達に共有する際、うまく話せなかったという経験はありませんか。
この現象は、アウトプットするまでに時間をおいたがゆえに起こる現象なのです。
しかし、私達がアウトプットに慣れていないのも仕方のないことかもしれません。
なぜなら、日本の教育の仕組みがインプット中心となっているからです。
日本の学校では、インプットの割合が8~9割と多くなっています。
つまり、学校の現場ではインプット重視が当たり前となっているのです。
ですが、インプットばかりで使わない知識は脳の奥へとしまわれ、引き出せなくなってしまいます。
そこで、定期的にアウトプットし引き出すことが必要となるわけです。
アウトプットの頻度の目安としては「2週間に3回以上」と言われています。
アウトプットの行為に以下のものがあると言われています。
・説明する
・叱る
・誉める
・つながる
・相談する
・議論する
・プレゼンする
・断る
・依頼する
さらに、特におすすめのアウトプット方法として以下のものが挙げられます。
・メモに書く
・教える
また、人に話したりしてアウトプットすると、相手から意見をもらったり、質問を受けフィードバックをもらうことができます。
自分の思いつかない視点を獲得したり、+αの知識がついたりするのでそのような意味でもアウトプットは重要と言えるのです。
参考文献
・https://www.youtube.com/watch?v=28pMekGLADE&list=PLR-Osv_5fxEFwmKUo6msyW9U3PcSxJ_UY&index=63
・https://www.youtube.com/watch?v=PdyEIAOYH5w&list=PLR-Osv_5fxEGHQ1Ua7B_oJ_s_2QLpam7T&index=51
・https://www.youtube.com/watch?v=KNYugGW_PY8
コメント