インプットの質を急激に高めるために必要なこと
精一杯、勉強に励んでいるつもりですがなかなか記憶に定着しません。
では、今日は効率的なインプットに焦点を当てて説明していこう!!
この記事は、以下のような疑問を抱いたことのある人にはうってつけの内容になっています。
・効率よく情報をインプットしたい。
・科学的な根拠をベースに学習効率を高めていきたい。
・最適なインプット手法を知りたい。
記憶の定着には「インプット」が欠かせない
・・・至極当たり前のことだと感じた方も多いのではないでしょうか。
しかし、数々の研究から記憶の定着には、アウトプットこそ重要だということが判明しています。
記憶の定着は、「アウトプット>インプット」なのです。
一方で、「アウトプット」がいかに優れていても、「インプット」の力が弱いのなら、その効果は薄いと言わざるを得ません。
実は、インプットでは「量ではなく質が大切」ということが分かっています。
さて、あなたは1週間で見たニュースや情報をどれくらい正確に思い出せるでしょうか。
考えて見ると、あまり思い出せないと言う方が大半ではないでしょうか。
175人を対象に「1週間で見たニュースや情報で覚えていることを1分間で書き出してみてください」という調査をを実施したところ、書き出せた個数の平均は「3.9個」で大半の人が3個以下だったそうです。
もし、1日20個の情報に触れていると仮定したならば、私達は1週間に140個の情報に触れていることになります。
しかし、記憶に残っていたのはそのうちの4個程度です。
つまり、情報の吸収率はわずか「3%」で残りの「97%」は忘れてしまうということになります。
せっかくインプットしているのに記憶に残らないのはとてももったいないことです。
忘れてしまった情報の中に、あなたの人生を変えるキッカケがあったかもしれません。
では、インプットの質を高めるにはどうしたら良いのでしょうか。
「記憶の定着率」ってかなり低いんですね・・・。
僕も苦労するわけだ。
実は、ほとんどのインプットが記憶から漏れているんだよね・・・。
インプットの質を高める方法 三選
インプットの質を高める方法は、大きく分けて3つあります。
ここでは一つずつ焦点を絞って解説していきます。
インプットの質を高める方法① 目標の明確化
一つ目は、「目標の明確化」です。
何ごとも目指す指標がないと踏み出すに踏み出せません。
私達は目標があるから頑張れるのだと言えるでしょう。
小難しいことを言いましたが、「目標の明確化」の手法は至ってシンプルです。
「目標の明確化」に必要なことは『自分に必要な情報を明確に意識してインプットを行う』だけです。
シンプルですが、これだけでインプットの際のモチベーションも格段に高まります。
もし、インプットの効果を高めたいと思うのなら、今までなんとなくやっていた作業を注意深く行うようにしてみてください。
あなたは、好きなアイドルやアーティストを意図せぬうちに目で追っていたという経験はありませんか。
同じように目標を明確にすることで、日々の生活の何気ないところでもインプットした内容が思い出され、より記憶に定着しやすくなるわけです。
つまり、「インプット」と「目標設定」は組み合わせて行うことが不可欠なのです。
この組み合わせを意識するだけでもインプットの効率は格段に上がります。
また、目標を明確にするためには数字に意識をおくことが重要です。
例えば、英語を学ぶ場合、漫然と勉強するのではインプット効率が上がらないことは言うまでもないでしょう。
英語学習の際は、「TOEICをいつまでに何点以上・・・」というように目標を明確に設定することが必要です。
インプットの質を高める方法② 情報の取捨選択
二つ目の方法は、「情報の取捨選択」です。
私達は生活の中で実に多くの情報に触れています。
例えば、通勤中にふと目に入る「中吊り広告」も「好きなドラマの合間のCM」も情報に触れていると言っても過言ではありません。
ですが、私達はその全てを記憶に留めているわけではありません。
私達の頭の中では、知らず知らずのうちに情報を「取捨選択」し不必要な情報は残さないようにしているのです。
では、情報の「取捨選択」では何が重要になってくるでしょうか。
こちらの手法もも至ってシンプルです。
情報の「取捨選択」では、目標設定した内容を記憶に残しておきたいと強く意識するだけです。
そう意識することで、大事な情報だけがピックアップされます。
そして、不要な情報は自然と淘汰され剥がれ落ちていくというわけです。
しかし、淘汰されるからと言ってもたくさんの情報に触れていたのでは意味がありません。
入ってくる情報を制限する努力も欠かせません。
例えば、不必要に見ているテレビなどは見ないようにすることも大切になるでしょう。
インプットの質を高める方法③ 「喜怒哀楽」
アウトプットでは、「2週間に3回以上行わないと記憶に残らない」とされています。
しかし、アウトプットしなくとも記憶に残る場合が存在します。
それは、感情が刺激されるような「喜怒哀楽」が伴う記憶です。
実は、感情が刺激された時の記憶は定着率がとても高いことが判明しています。
例えば、学校で習った国語の内容はほとんど覚えていなくとも、学生の時に心を躍らせながら読んだ漫画や小説の記憶は鮮明に残っているのではないでしょうか。
人間は、感情が動くとき「アドレナリン」や「ドーパミン」と言った脳内物質が出ます。
これにより記憶力が増強する効果が発揮されるのです。
また、感情と記憶の恩恵を受けるためには、気になったものにはすぐ挑戦してみるということが重要です。
読みたいと思った本はすぐに読むなどの行動がインプットの効果を大幅に上がるでしょう。
感情と記憶が密接になっているということを聞いて、私は一つ気付かされたことがあります。
私は遠い昔の思い出でもまるで昨日のことのように思い出せるという特性も持っています。
そして、よく「感情豊かだ」とも言われています。
当時経験した際の「体験」とその時の「感情」をあわせ留めておくということを無意識下で行っているか
らこそ私は記憶力が良いのだと周りから評価されているのだなと感じました(笑)。
しかし、留めておきたいと思った情報を狙って記憶につなげることはできていないのが難点です。
(もし、出来ていたなら私は大統領にでもなれたかも・・・)
インプットのコツを意識してこれからは学習に励んでいきたいと思います!!
目指す方向が決まったからかいつにも増して燃えてるねぇ~(笑)
具体的なインプット方法 三選
ここでは、具体的なインプット方法をそれぞれ解説していきます。
具体的なインプット方法① 読む
インプットの方法は大きく分けて「読む・聞く・見る」の方法があると言われています。
まずは「読む」についてです。
例えば、「月に本を10冊読んで何もしない人」と、「月に3冊読んで3冊アウトプットする人」の記憶効率を比べるとどちらが記憶に残っているでしょうか。
答えは、後者です。
なぜなら、アウトプットの有無という点から記憶への定着率が大幅に高くなるからです。
そして、ここで重要なことは「早く読む」や「たくさん読む」のではなく「深く読む」ということです。
では、「深く読む」とはどういうことなのでしょうか。
「深く読む」とはしっかり理解し、読んだ内容について誰かと議論できるようなレベルになることです。
具体的に言うのならば、読んだ本の内容について他人に「10分以内で説明できる」ということです。
逆に、誰かに説明することを意識しながら本を読むことは、深く読むことにつながります。
また、記憶の定着率は格段に上がります。
私は、面白かった小説や本、映画などを他の人に共有することが大好きなのですが、その経験からも「深く読む」ということは間違いなく記憶の定着率を上げていると自信を持って言えます。
具体的なインプット方法② 聞く
次に、「聞く」というインプット方法についてです。
私達は、「学生時代の講義」でも「社会人のセミナー」でも聞いたことをメモに取っています。
この時、聞いている時間がインプットであり、書いている時間がアウトプットにあたります。
あなたの周りに聞いた内容を一字一句書き留めているような人はいませんか。
書き留めようとする熱量は素晴らしいのですが、実はこの手法ではアウトプットに偏ってしまい逆に効率が下がってしまいます。
インプットの際の理想的な比率は、「インプット:アウトプット=7:3」です。
アウトプットの場合は、「アウトプット:インプット=7:3」になるのですが、人の話を聞く場合は例外となります。
なぜなら、人の話を聞く時に私達は言葉だけでなく、表情や身振りと言った「非言語情報」も意識しているからです。
「視覚的非言語情報」が私達の感情の部分に強く影響を与え記憶力を増強するのです。
つまり、人の話を聞く際にはインプットの時間を増やすことに大きな意味があると言えます。
具体的なインプット方法③ 見る
最後は、「見る」といったインプット手法です。
文章を読んでも理解できないものが動画を見て理解できたという経験は、誰もが経験した事があるのではないでしょうか。
また、人間は視覚動物のため見たことで理解が促進されるということは往々にしてあります。
「百聞は一見に如かず」というわけです。
さて、皆さんはYouTubeをどれだけ見ていますか。
実は、10~20歳代のYouTubeの利用率は「95%」と言われています。
そのほとんどがエンタメを目的としているのですが、YouTubeでは学習を意識した内容も多く扱われています。
つまり、YouTubeを用いた学習はインプット効率が高い学習方法の1つともいえるのです。
また、気軽に触れられるという点でもおススメの手法と言えるでしょう。
参考文献
・https://www.youtube.com/watch?v=xuO9485Wbzo&t=528s
・https://www.youtube.com/watch?v=Sd7G-GNNqsU&list=WL&index=1
・https://www.youtube.com/watch?v=PdyEIAOYH5w&t=301s
コメント