勉強の新常識 ポモドーロテクニックとは…
今回は、最新の研究から判明した勉強法を紹介するよ!!
なんだか聞く前からワクワクしてます✨
この記事は、以下のような疑問を抱いたことのある人にうってつけの内容になっています。
・新しい勉強法を模索中の方。
・何としても成績を上げたいと願っているそこの君。
・今の勉強法に疑問を抱いているあなた。
ついつい自分より頭が良い人を見てしまうと、「頭の出来が違うから仕方ない」なんて悲観的になってしまいますよね…。
しかし、本当に学習に必要なのは生まれ持った頭の良さではなく「学ぶ姿勢」や「学習法」にあるということが最近の研究から明らかになってきました。
本記事では、そんな誰でも天才至らしめる必見の学習法である「ポモドーロテクニック」についてご紹介していきたいと思います。
学び方を変えれば、誰でも効率よく学ぶことができることが現代の研究では明らかになっています。
資格・語学・プログラミングなどあらゆる学習に通じる考え方なので、覚えておいて損はないでしょう!!
ポモドーロテクニック やり方
ポモドーロテクニック 概要
ポモドーロテクニックは、作業や学習への集中力を高め、維持するのに必要なテクニックです。
ですが、やり方は至ってシンプルで、「勉強25分・休憩5分」のサイクルを意識し学習するだけです。
そして、学習中の25分間は徹底的に集中することを意識します(全集中)。
東京大学の池谷教授によって行われた記憶力の研究でも、「60分間休まず勉強したグループ」よりも、ポモドーロテクニックを使って休憩しながら「45分間勉強したグループ」の方が約20%成績が良かったことが判明しています。
この研究の驚くべき点は、休憩し勉強時間が減ったにもかかわらず、休憩を積極的に取り入れたほうが2割も成績が良かったことです。
いつ終わるか分からない状態で作業を続けるよりも、短い時間に集中して全力を出す方が効率的なのです。
つまり、「休憩」こそ学習にハリを持たせると言えるでしょう。
10キロを通しで走るよりもこまめに休憩を挟んで1キロずつ走るほうが楽と考えると分かりやすいのではないでしょうか。
また、筆者が教えてきた生徒を考えても勉強が苦手な人は勉強を始めるまでに時間が掛かる傾向がありました。。
その点を鑑みても、25分の勉強は、60分の勉強よりもがハードルが低く取り組みやすいのではないでしょうか。
ポモドーロテクニック イメージ
英語やプログラミングなどのように道のことに挑戦する時には覚えないといけないことが山ほどあります。
さて、ここで質問です。
以下の二つの場合どちらを覚えるのが簡単でしょうか。
・人の名前を覚える
多くの人が「顔を覚える」方が簡単と思ったのではないでしょうか。
私も「顔は思い出せるけど、名前が思い出せない」という経験がよくあります。
実は、大脳のほぼ半分が視覚の処理をしているのに対し、聴覚などの情報処理は10%も使われていません。
つまり、人は聞いたものを覚えるのは苦手で、見たものを覚えるのが得意と言う特徴があるのです。
小中学生の時の通学路などを時がたっても覚えているモノです。
この理由は視覚優位の脳の構造にあったのです。
また、イメージとして脳に記憶されたものは、長期記憶に残りやすいという特徴を持っています。
だから、覚えたい単語や語句がある時は、覚えたい言葉のイメージ映像を頭に作ったり、覚えたいものの横に自作のイラストを描くと効果が高いでしょう。
「ドラゴン桜」の勉強法で、「メモリーツリー」という暗記法が登場しますが同様のことを述べています。
どうしても自分の中にイメージがない時は、Googleなどの画像検索に頼るのも有効と言えます。
ポモドーロテクニック ゴール設定
勉強でも仕事でも、モチベーションを維持し続けるためにはゴールの設定が不可欠です。
そして、ゴールは段階ごとに3つ設定するのがおススメです。
まず一つ目は、最終のゴールです。
例えば、英語勉強なら「英語をマスターし、ニューヨークで働きたい」という具合です。
大事なのは現実味を帯びていてゴールを考えるとワクワクするような目標にすることにあります。
そして、ゴールがイメージできるように身の回りに写真や絵を貼っておくことも達成率を上げるためには必要です。
先の例でいうなら、ニューヨークの街並みの写真などが当てはまるでしょう。
二つ目は、中間のゴールです。
中間のゴールは長期的なゴールを実現するために、チェックポイントを設定する感じです。
ゲームなどではステージや目標が細かく分かれていることが多くあります。
ポケモンで例えるなら、チャンピオンにたどり着くまでのバッチ獲得・ジムリーダーが相当します。
つまり、ゲームにおいても要所要所に小さなゴールが設定されているわけです。
最終ゴールだけだと、道のりの長さに誰だって心が折れてしまいます。
「英語をマスターしてニューヨークで働きたい」というのが最終ゴールなら、英研2級、準1級とステップを踏んでいく感じで中間ゴールを設定するといいでしょう。
また、海外旅行などのボーナスを間に設けると一層モチベーションの向上を測れます。
そして3つ目のゴールは、毎日のゴールです。
毎日のゴールは、中間ゴールを達成するために毎日やる目標です。
例えば、「新しい英単語100個に目を通す」や、「オンライン英会話を毎日実施する」などです。
毎日のゴールを設定し、日々達成し続けていれば、中間ゴールに手が届き、最終ゴールも踏破出来るというのが目標設定では重要です。
ポモドーロテクニック 読書
世の中のどんな仕事や学習においても、必須となってくるのが読書です。
読書が遅く効率が悪いと考える方の中には、速読術をマスターしようとする人をたまに見かけます。
しかし、速読術とはつまるところ「視線の動かし方」です。
その後に文字の意味を理解し処理するのは脳です。
つまり、言葉の意味が分からなければ、早く目を動かしたところで理解にはつながりません。
「早く読むこと=理解の速度の向上」にはならないという訳です。
結局、効率的に読書したいのであれば理解力を上げるしかありません。
しかし、理解力は、一朝一夕に上がりません。
ただ、読書の理解力に限れば、理解力を上げるコツは存在します。
それは、本を読む前に予習を挟むということです。
ここでいう予習とは、最初から読み始めるのではなく以下の方法が該当します。
・使われている図形やイラストを眺める
・読む前に、あとがきに目を通す
予習をし、本を読むことで格段に理解力が向上したことに気づかされるでしょう。
映画でいうなら、予告編を見ることが該当します。
ジグソーパズルでも、どんな絵になるか分からずいきなりパズルを作り始める人はいないはずです。
同様のことが読書にも言えるのです。
ポモドーロテクニックは、心構えを変えるだけで今すぐ実践に移せそうな内容ですね!!
さっそくやりたくなってきたでしょ(笑)
ポモドーロテクニック 注意点
ポモドーロテクニック タイマー
ポモドーロテクニックは、短い時間に集中力を発揮することで高い効果を実現します。
そのため、勉強の邪魔になりそうなものは最初から取り除いておく必要があります。
特に、スマホは別の部屋もしくは、カバンの中にしまったほうが良いでしょう。
スマホの通知を切るだけではまだまだ甘いのです。
実は、スマホは視界に入るだけでも気になってしまい、我々の集中力を奪うことが分かっています。
勉強や学習の際に、タイマーを使うことが往々にしてありますが、タイマーはスマホではなく、PCアプリや時間を測定するのに特化したものにするのが賢明でしょう。
ポモドーロテクニック タスク
一つの課題を達成しないまま別の課題に取り組んでしまうと、集中力が30~40%低下することがミシガン大学の研究で判明しています。
切り替えの際に集中力を使うことから「スイッチングコスト」と呼ばれているそうです。
私達は勉強中に何げなくスマホを触ることが多くあります。
しかし、勉強中にスマホを1回触るたびに私達の集中力は4割も低下するのも事実です。
勉強の合間に何気なくスマホを触って、作業に戻れなくなるという経験は多くの人がしているでしょう。
そのため、集中力を奪うであろう物は最初から机の上に置かないことが大切です。
気が散らないという意味で、理想的な空間は「図書館」などの静かな場所でしょう。
もし騒がしい場所で学習しないとならない時は耳栓やノイズキャンセル機能の付いたイヤホン、イヤーマフを活用し静かな環境を整えることが重要です。
テクニックに頼る前に環境を整えることも重要なんですね!!
そのための、アイテムも手に入れなきゃ…。
せっかくテクニックを知っても、マイナス要素があるのはもったいないからね。
まずは、環境を変えましょう!!
ポモドーロテクニック 醍醐味
ポモドーロテクニック 休憩
休憩すると記憶力が上がるというのが、ポモドーロテクニックの醍醐味です。
そのため、ポモドーロテクニックでは「25分間の勉強」ごとに「5分間の休憩」を設定しています。
集中して覚えた内容は、いったん短期記憶として保存され、休憩している間に整理され、長期記憶に移行されます。
つまり、休憩せずにひたすら勉強を続けても記憶には残りにくく、学習効率は落ちる一方とまとめることができます。
休憩を挟むからこそ記憶に残るということを忘れてはいけません。
また、この時の休憩中もスマホは触らないほうが良いでしょう。
休憩中にスマホを触ると、脳が回復しないということは研究でも明らかになっています。
休憩中のスマホの使用は、休憩したつもりで休憩になっていないのです。
では、何をするのが休憩の最適解なのでしょうか。
理想的な休憩は、以下のものが良いとされています。
・犬や猫と戯れる
・ストレッチ
・ジョギング
神経学者カール・コットマンの研究で、運動すると脳のなかのBDNFというホルモンがつくられ、集中力や記憶力、情報処理能力などが高くなることが判明しています。
もちろん、へとへとになるような激しい運動は逆効果ですが、記憶力を高めたければ日頃から運動の習慣をつけておくことが大切です。
筆者が学生の時は、「休憩=サボり」と考えていたため、罪悪感があり敬遠していました。
しかし、実のところ休憩はいいことづくめだったのです。
ポモドーロテクニック 行き詰まりへの対処
学習や仕事の途中、どうにもこうにもうまくいかないということがしばしば起こります。
特に、「頑張り屋な人」にこの傾向が多いように筆者は感じています。
そんな時は、あえて集中するのを止めてみるのが効果てきめんです。
脳には「集中モード」と「拡散モード」があります。
何かを覚えたり理解しようとしている時は「集中モード」にあり、リラックスしている時は「拡散モード」になります。
「集中モード」が一つのことだけを考えるのに対し、「拡散モード」は注意があちこちに行く状態です。
そして、「拡散モード」の時は色々な考えが思い浮かびやすいという特徴があります。
脳が「拡散モード」にある時、脳内では情報が整理され記憶されているからです。
例えば、テスト中に思い出せなかった問題がテスト後になってひらめいたという経験は多くの人があると思います。
これは、脳が「集中モード」と「拡散モード」を切り替えたからこそ起きる現象です。
つまり、「集中モード」で行き詰った問題も、「拡散モード」なら解決出来ることもあるということです。
ちなみに、「拡散モード」はやった事がある作業や単純作業をするのが得意という特徴があります。
一方で、やったことがない作業や、難問に向き合う時は、「拡散モード」の方が適しています。
難問に行き詰ったり、仕事でアイデアが浮かばなくなった時は、いったん集中するのを止めて休憩したり、別のことをするのが良いでしょう。
勉強において、「体力」という考え方はしたことがなかったな…。
何ごともまず「体力」ありきだね。
新たな視点の獲得に感謝だね。
ポモドーロテクニック 土台となる力 自己管理
ここまでに紹介してきた、「休憩・記憶術・ゴール設定・読書法」などのテクニックで学習効率は飛躍的に伸びているはずです。
しかし、テクニックを使いこなすためには、自分自身を律し、管理する必要があります。
ハーバード大学の壁には、以下の言葉が刻まれているそうです。
・ Nobody succeeds easily without complete self-control and strong perseverance.
訳:怠惰な人が成功する事は決してない、真に成功を収める者は徹底した自己管理と忍耐力を備えた者である。
この事実からも、成功や成長のためには自己管理が必須であると言えます。
自分で自分を管理するためには、どうすればいいでしょうか。
答えは、「客観的に自分を見る」ということです。
自分を頭の上から眺めているようなイメージで自分を観察し、コントロールすると良いでしょう。
また、自分の背中(やろうとしている姿)を誰かに見せ、映画のワンシーンに自分がいることを思い描くのもおススメです。
難しい言葉で言うと、メタ認知というやつです。
仮に、何かに対し怒りを抱いて憤慨している場面で自己コントロールできたなら次のようなことが思い浮かぶでしょう。
・怒りの原因は何か
・よく考えれば怒るようなことではない
自分を客観視することで、平静を取り戻せます。
勉強中も同じ考え方が必要なのは言うまでもないでしょう。
常に以下のように問いかけ、計画を軌道修正しながら進めていく必要があります。
・学習の邪魔なものはきちんと取り除けているか
・休憩中、スマホに手を伸ばしていないか
自分への問いかけを繰り返していると、メタ認知能力が上がっていき、目標達成率も上がっていきます。
自分を「律する」なんて精神論のような考え方ですね。
最後に大事になるのは「心の在りよう」と言えるね!!
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