家を集中できる環境に変える具体的対策① 机の位置を変える
勉強机をどの方向に向けるかを意識したことはありますか。
実は、絶対にやってはいけない机の向きがあります。
さて、その位置とはどこでしょうか。
研究によると、部屋の入り口(扉)に背を向ける形で勉強をすると、作業効率が落ちることが分かっています。
特に家族と一緒に暮らしている人は要注意です。
扉に背を向けていると、いつだれがどのタイミングで部屋に入ってくるか分かりません。
そのため、脳は常に扉を気にして一定のリソースを割いてしまうという状態になり集中が阻害され、作業効率が落ちるわけです。
常に誰かがやってくるのではないかと気にしながら勉強する、ある種のマルチタスクに陥ってしまっていると推測できます。
スマホの通知を常に気にして勉強する感覚と似ているかも知れません。
では、机はどの向きに置けばよいのでしょうか。
答えは、「扉が視界に入るように置く」です。
勉強時に扉を直視するような位置に机を置く必要はありませんが、部屋の入り口が常に視界に入る角度に机を設置することがおススメです。
「机の向き」は意外に盲点だったかもしれません。
「背後」ががら空きになるのは、机の向きだけに限らず怖いと思うんだけど…。
家を集中できる環境に変える具体的対策② 部屋着から着替る
試験前など一日家にこもるからという理由で、部屋着のまま勉強をしようというする人が多く見受けられます。
しかし、部屋着のままでは勉強のやる気は生まれません。
コロンビアビジネススクールでは、服装によって着用者の思考に起こる心理学的影響を調べた研究があります。
この実験では、被験者は事前に「医者の」白衣と「芸術家の」白衣を着ることを告げられ、それぞれの白衣を着た上で注意力と慎重さを測定しました。
実験の結果、「医者の」白衣を着た時の方が注意力と慎重さが増すことが判明しました。
つまり、被験者の「自分は医者の白衣を着ている」という認識が実際の注意力や慎重さにプラスの影響を及ぼしたと言えます。
そのため、少なくとも休息時の「リラックスできる服装」と活動時の「爽快に動ける服装」を分けて普段から生活すると、自宅での勉強効率や仕事効率も上がります。
また、休息時にリラックスした服装をしているという意識によって生活にもメリハリが生まれます。
服装が「プレパフォーマンスルーティン」となっているケースは私達が考える以上にあるようです。
制服に着替えると気持ちが引き締まるのはこのためなんですね。
そうそう!!
就寝前の勉強は、服装に気をつけると集中力がより増すかもね。
家を集中できる環境に変える具体的対策③ 姿勢を正す
フロリダ州立大学の研究では、良い姿勢を取り続けることは記憶力と正の相関があることが判明しました。
つまり、家でも姿勢に気をつけて勉強をするだけで記憶力の向上が見込めると言えます。
さらに、コーネル大学の人間工学科教授のアランヘッジ氏は人が作業しやすい理想的な姿勢は、90°より少し背もたれに寄り掛かった100°程度であることが分かっています。
問題演習などをする際はどうしても気持ちが前に出て、前傾姿勢になりがちです。
英単語の暗記や記憶力を要する勉強をする際は、少なくとも立ち姿勢くらいの姿勢を意識して暗記することが効果的と言えるでしょう。
立って運動しながら勉強したほうが英単語の記憶効率が40%程度上がったというゲーテ大学の研究もあるので、勉強時の姿勢には気を配りたいものです。
「姿勢」と「記憶」には関係があったんですね。
僕はダラーっとした姿勢で頭脳明晰な人に会ったことがないよ。
参考文献
・https://www.youtube.com/watch?v=ZDDTzRmOUWg&list=PLR-Osv_5fxEGHQ1Ua7B_oJ_s_2QLpam7T&index=26
・https://www.youtube.com/watch?v=-5Tgaw62hRs
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