・どの時間に勉強を行えば良いか疑問を持ったことがある方。
・効率の良い勉強の時間帯を知り、フルパワーで勉強に臨みたい方。
・最適な勉強のスケジューリング法を知りたい方。
この記事は、そんな疑問を抱いたことのある人のために書いています。
こんにちは!!
教育系ブロガーの陽です。
元塾講師の知見を活かして本ブログでは、数ある勉強法や手法について記事を書き進めていきます。
今回は、「勉強の効率を上げるスケジュールの作り方」です。
【時間帯別】 勉強効率を上げるスケジュールの作り方を徹底解説!!
どの時間帯に何の勉強をやるべきか迷ったことはありませんか!?。
しかし、演習系の科目はこの時間帯にやって暗記系の科目はこの時間帯にやるべきというのはだいたい決まっています。
また、勉強スケジュールにちょっとした工夫を加えるだけで勉強効率は大きく上がります。
本記事を読めば、成績を大きくあげ、ライバルと大きな差を生み出すこともきっとできるはずです。
今回は、今すぐにでも実践できる勉強スケジュールを時間別に見ていきます。
朝~午前中
朝の起床後の約3時間は、脳が最も効率よく働くゴールデンタイムと言われています。
この時間帯が勉強が最もはかどる時間帯と言えます。
したがって、朝や午前中にこそ集中力や考える力が必要な難しいタスクをやるのが好ましいと言えます。
例えば、レポートや論文の作成に取り組むのは「朝~午前中」が良いと言えるでしょう。
また、数学・理科系科目などで応用力が問われる問題を解くのも「朝~午前中」に設定しておくと、脳が鮮明な状態でスラスラと解けるためおススメです。
ただし、目覚めてすぐの段階では脳がまだ寝ぼけているため、前日に勉強したことの復習をするなどして脳のウォーミングアップをすると良いです。
リヨン大学の研究でも、夜に勉強したことを睡眠を挟んで朝に復習することで暗記効率が2倍になり、長期記憶に留められるという研究結果もあります。
夜覚えて、朝チェックの流れは1セットとしましょう。
芸人も、朝にネタ作りをする人が多いという話を聞いた事があります!!
クリエイティブな人は、絶対におさえておきたい時間帯と言えるだろうね。
昼食後~夕方
睡眠・覚醒リズム(サーカディアンリズム)の影響から眠くなりやすく、昼食でもお腹が満たされているのでやっかいな時間帯です。
「昼食後~夕方」の時間帯に強い眠気を感じる場合は、何をするにも効率が下がってしまうので潔く昼寝(仮眠)を挟みましょう。
NASAの研究でも「26分」の仮眠を摂ることによりパイロットの能力が34%向上したことも分かっています。
カリフォルニア大学の研究でも1時間半の昼寝をしたグループは、昼寝をしなかったグループに比べて認知機能が向上したことが分かっています。
ただし、仮眠を取るには一つ注意したい事があります。
注意するべきは仮眠の長さです。
あまり多くの仮眠を取り過ぎてしまうと、夜の睡眠に影響が出ることが危惧されます。
夜の睡眠との兼ね合いを考えると、20分以内に抑えるのが妥当と言えます。
仮眠の際は、眠りに落ちる必要まではなく目を閉じているだけでも効果があるのでリラックスすることを心掛けましょう。
眠気がスッキリ取れたらいよいよ勉強です。
しかし、2014年の研究では「14時~17時」という午後の時間帯が最もミスを起こしやすい時間帯ということが判明しています。
つまり、ケアレスミスが多発する時間帯とも考えられるでしょう。
なので、「14時~17時」はケアレスミスが頻出しやすい数学などの理系科目はできるだけ避けたほうが良いと言えます。
もし、問題演習をしたいという場合は、英語や国語などの長文読解に取り組むのがおススメです。
逆に、一点に集中するのに適していない時間帯は拡散思考に向いていると言われています。
アルビオン大学の研究では、被験者にひらめきの必要な問題に取り組ませえたところ、疲れているときの方が20%も良い結果となりました。
疲れた時には脳が注意散漫になり、様々な考えが頭をよぎります。
そのため、クリエイティビティが刺激されるからと考えられています。
「14時~17時」の時間帯は集中というよりもひらめきや発想力が期待できる時間帯なので、論述・作文問題などを解くのが良いと言えるでしょう。
ただし、「14時~17時」の時間帯は思った以上に勉強効率が上がらない時間帯なので余裕がある場合は、思い切って遊んでみたほうが良い気分転換になるでしょう。
「14時~17時」の時間帯に集中が途切れるのは、僕の慢心ではなかったんですね。
誰でも、この時間帯は気が緩むモノだよ。
気晴らしも勉強の一環と捉えて、しばし息を抜くのも大切だよ。
夜
夜の時間帯の勉強は、暗記の一択です。
睡眠と記憶は密接にかかわっていることは、とても有名ではないでしょうか。
私達の脳では、睡眠中に情報が整理され記憶として定着します。
そのため、夜の就寝前の時間帯には暗記物の勉強に取り組むのが理想的です。
教科でいうなら、地理や歴史、生物などの暗記系科目や幹事・英単語の勉強が夜の時間帯にはピッタリでしょう。
朝の勉強にも通じますが、夜勉強して睡眠を挟み朝に復習することで記憶の定着効率を格段に上げることができるので、夜の暗記と朝の復習はセットで行うようにしましょう。
夜の勉強でも、一つ注意点があります。
それは、寝る直前まで勉強をし過ぎないということです。
過度に勉強に熱中してしまうと、アドレナリンが放出され興奮状態になって眠れなくなってしまいます。
なので、勉強が終わったらシャワーを浴びるなどして頭をクールダウンさせてから寝ることを心掛けましょう。
もっと色々なことができる時間帯だと思ってました…。
単純に時間が余るのも夜の時間帯だからね。
むしろ、暗記一択とシンプルなのは助かるよね。
勉強効率を上げる計画術 アイビーリーメソッド
勉強スケジュールを予め立てておくと勉強の効率を上げることができます。
普段の勉強にも、活用できるスケジュールの立て方として「アイビーリーメソッド」という計画術があります。
「アイビーリーメソッド」は、米国の大手鉄鋼会社でも100年以上にわたり用いられている伝統ある計画術です。
手順は以下の6つからで構成されています。
1.夜、紙に明日やるべきことを6つメモする。
2.6つの項目を重要だと思う順に番号を振る。
3.翌日、メモの順番に沿って仕事を進める。
4.全部できなかった場合は、悔やむことなく忘れる。
5.その日のよりも、明日のための6項目を新しくメモする。
6.1~6を毎日行う。
「アイビーリーメソッド」を活用することで得られるメリットは二つあります。
まず一つ目のメリットが、『選択肢を減らせる』ということです。
「アイビーリーメソッド」ではあえて最初に選択肢を6つに狭めることで作業への集中力を大幅に上げることができます。
コロンビア大学の研究でも、人間は選択肢が多いというだけで決断のエネルギーを消費してしまうということが判明しています。
スティーブジョブズ氏が毎日、同じ服を着ていた同じ服を着ていたことは有名ですが、理由としては洋服選びに無駄な決断エネルギーを使わないためだったと言えるでしょう。
一日に消費できる脳のエネルギーは限られています。
「アイビーリーメソッド」を活用することで、エネルギーをタスクの選択に費やすのではなく、勉強のタスクを遂行することに回すのが良いと言えます。
二つ目のメリットは、『優先順位が決められている』ことです。
優先順位が決まっていないと、次はどのタスクを行うべきかをいちいち考えるため時間を浪費しがちです。
また、複数のタスクを同時に進行させるマルチタスクに陥りがちです。
ミシガン大学の研究では、マルチタスクをする人たちはタスクを一つずつこなす人たちよりも40%も生産性が低いということが判明しています。
「アイビーリーメソッド」で郵政順位をあらかじめ確定させておくことで迷うことなくタスクを遂行することができます。
また、勉強のタスクをこなしていくごとに勉強の勢いが付くことが身に染みて実感できます。
「アイビーリーメソッド」は是が非でも習慣化したい事項ですね…。
やり方は、至ってシンプルだからそんなに力まなくても大丈夫だよ。
本記事で、おススメした勉強時間帯を加味して勉強のスケジューリングをすればより効率よく勉強に集中できることは間違いないでしょう。
参考文献
・https://www.youtube.com/watch?v=6Cr8eR_BP3A&list=WL&index=3
・https://www.youtube.com/watch?v=V4KMrfMMIEA&list=WL&index=2
・シーナ・アイエンガー(2010) 『選択の科学』
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