苦手なマルチタスクを回避しながら、能率を上げるマル秘テクニック
作業を同時に行う事と、一点に集中するのではどちらが効率が良いのでしょうか!?
一見、同時進行の仕事が効率がよさそうだけど、実際は異なることが研究では分かっているよ。
マルチタスクによる弊害とは何なのか!?
やることが多すぎると、同時に行わなければ終わらないと複数の仕事をいっぺんにマルチタスクで進める人がいます。
例えば、会議に出席しながらメールをチェックしたり、別の調べ物をしたりするなどの行為が
あります。
これらの行為は一見すると効率がいいようにも思えますが、実はとても非効率であることが数
々の研究から分かっています。
注意を向けるタスクが多ければ多いほど、生産性はどんどん下がっていきます。
ハーバード大学の研究によると、能率の高い社員たちは注意を向けるタスクを切り替える回数が少なく、逆に能率が低くあたふたとしている社員たちは1日に500回も注意を向けるタスクを変えていました。
タスクを切り替えるということは、注意の矛先をその度に変えるということです。
その都度、頭をリセットして物事の関連情報を記憶から引っ張りだすので生産性が下がるのは明白です。
また、イギリスロンドン大学がイギリスの企業で働く1100人のビジネスパーソンを対象に、マルチタスクが与える影響を調査したところ、PCや電子機器を使ったマルチタスクをすると、マリファナを吸う時や一晩中寝ない時と同じように一時的にIQが下がることが明らかになっています。
そのため、マルチタスクをすると脳の働きが低下して生産性も下がるので1つの物事に一点集中したほうがはるかに生産性が上がるというわけです。
マルチタスクを行うとその弊害として生産性が「40%」も下がることも判明しています。
『マルチにタスクをこなせないなんて無能だ…』って言われて傷ついた経験があるので、新たな情報に驚きを隠せません。
気持ちはよく分かるよ。
けど、携帯を使いながら車に乗ることや、音楽を聴きながら自転車に乗ることが危険視されているのも生産性が下がったり、注意が下がることに起因しているよね。
マルチタスクを回避する「Parking Lot思考」
マルチタスクが非効率という事実を知った方の中には、マルチタスクは避けるべきという認識を持った方もいるはずです。
しかし、勉強中に携帯を触ることや仕事中に来たメールをすぐ返信するようなマルチタスクにが習慣化している人もいるはずです。
マルチタスクをシングルタスクに切り替え、出来る人になるにはどうすればよいのでしょうか。
マルチタスクをシングルタスクに切り替える効果的な方法に「Parking Lot思考」と言う手法が存在します。
「Parking Lot」とは駐車場という意味に当たります。
皆さんは、あるタスクをこなしている時に余計な考えが頭に浮かんだり、別の要件が入ってくる経験したことはありませんか。
そんな時、それらを必要以上に気にすることなく、目の前のタスクに集中できれば生産性はおのずと上がるはずです。
「Parking Lot思考」のやり方は非常にシンプルです。
使う物は、主にメモ帳やふせん、ボールペンなどの筆記用具です。
「Parking Lot思考」では、タスクと関係のない事柄が発生したら逐一メモ帳やふせんに書き留めていきます。
例えば、仕事中に別件のメールが届いたら要メール返信とメモ書きした上で、元の仕事に戻るという具合です。
今やっている仕事が完了したタイミングで取り掛かるようにし、不用意に集中力を落とさないようにしましょう。
くれぐれもメールの返信内容を考えたり深入りしすぎないように注意が必要です。
実は、「Parking Lot思考」の効果が高いと言われる理由には、人間の性質が関わっています。
人間は、頭の中にやらなければいけないタスクが残っていると、着手しようとする何とも厄介な!?性質を持っています。
その性質があるがゆえに私達の行動はマルチタスクに陥りやすいわけです。
メールが届いた場合にタスクを切り替えなかったとしてもメールを返信しなきゃいけないという思考はいつまでも頭に残ります。
そのため、紙に書くことで、重なったタスクを上手に消化させてあげることが不可欠になるわけです。
やることが重なり過ぎると、混乱する事ってよくありますからね。
「Parking Lot思考」を用いることができれば、僕も有能になれるかもしれませんね。
人間の性質を鑑みて考えられている手法だから、誠君のみならず、使えば皆が有能になるんだけどね(笑)。
悪いマルチタスクを良いマルチタスクに変えるには…。
実は、全てのマルチタスクが一概に悪いというわけではありません。
悪いマルチタスクがある一方で良いマルチタスクがあるのも事実です。
しかし、残念なことにほとんどの人は悪いマルチタスクに陥りがちです。
マルチタスクは、やることが多すぎて、同時に行わなければ終わらないと言うような状況で起こります。
例えば、電話に対応しながらメール返信をしたり、試験勉強をしながらスマホでSNSをチェックしたりといった例が挙げられます。
悪いマルチタスクと、良いマルチタスクには決定的な違いが一つだけあります。
その一点に気をつけることができれば、悪いマルチタスクも良いマルチタスクへと変化させることもできるわけです。
その時のマルチタスクの組み合わせは何なのでしょうか。
良いマルチタスクの組み合わせは、「単純作業」と「複雑作業」です。
多くの人は電話をかけるという頭を使う作業をしながら、メール返信をするという頭を使うような作業をします。
また、試験勉強をしながらスマホでSNSをチェックする場合も、「複雑作業」の組み合わせであるため同様です。
では、「単純作業」と「複雑作業」の組み合わせとは具体的にどんなものなのでしょうか。
例をあげるならば、下記の作業が挙げられます。
・ウォーキングマシンをしながら本を読む。
・散歩をしながらオーディオブックを聞く。
・ステッパーを踏みながら勉強をする。
上記のように、ウォーキングマシンや散歩、ステッパーを踏むなどの頭を比較的使わない「単純作業」はいくら他の「複雑作業」と組み合わせても問題は起きないと言われています。
実際、学生を対象にした実験においてもウォーキングマシンを使いながら文章を読んだ方が記憶力と注意力が『35%』も高くなったと言う結果が出ています。
さらに、ゲーテ大学の研究においても105人の被験者に対してエアロバイクをしながら外国語の単語を暗記してもらったところ外国語の単語テストの成績が何もしなかった場合と比較して『40%』も上がったという研究結果もあります。
スタンフォード大学においても、被験者の『81%』は歩く動作を入れた方が座った状態であるより『60%』も創造性が高くなり、アイディアが次々と浮かび頭の回転が速くなったことも分かっています。
つまり、「複雑作業」に対して特に運動系の「単純作業」を組み合わせると、マルチタスクで効率が落ちるどころか逆に「複雑作業」の効率が最大『60%』程度上昇し、加えて運動不足までも解消できると言えます。
しかし、いくら運動と言えど、ランニングなどの負荷が高い「単純作業」では逆効果です。
負荷が高すぎると、「複雑作業」の効率は下がるという研究もあるので、運動の場合は早歩き程度の負荷に留めておいたほうが良いと言えます。
一概にマルチタスクを否定するのは間違っているんですね。
むしろ、さらなる高みを目指すなら、良いマルチタスクは使いこなしていく必要性がありますね。
「単純作業」と「複雑作業」という組み合わせでは、効率性が上がることや運動不足を解消できること、さらには睡眠の質の向上にもつながるからメリットが大きいと言えるね!!
避けられないマルチタスクにはどのように対応するべきか
いくらマルチタスクの弊害が大きいと分かったところで避けられない場合も日常には溢れています。
取引先の方が急に訪ねてきたリ、勉強中に電話がかかってくる場合もあるでしょう。
筆者もたびたび頭を悩ませていました。
そのような場合にはどうすればよいのでしょうか。
「Parking Lot思考」では、やることを紙に書いて重なったタスクを上手に消化させていました。
実は、避けられないマルチタスクの場合でもやることは基本的に同じと言えます。
マルチタスクが重なった場合には、今やっている作業をざっくりメモ帳などに書き、作業に移行すれば問題ありません。
ゲームに例えるなら、セーブに該当するでしょう。
しかし、ゲームの場合はセーブするポイントが決まっているのに対し、私達はメモ帳やふせんでどこでも行えるので、手間いらずと言えます。
明日からは仕事や勉強のおともに、メモ帳やふせんを加えてみてはいかがでしょうか。
使う物がメモ帳や付箋に筆記用具と手軽な分、活用方法にも応用が利くことも魅力的ですね。
他にも伝言やマーキングなどにも使えるから、用意しておくのに損なことは一つもないね。
参考URL
下記動画を参考にさせてただきました。
・https://www.youtube.com/watch?v=5IKf289k2Uw&list=WL&index=6
コメント
コメント一覧 (4件)
[…] これは音楽を聴きながら勉強するという行為が、「音楽を聞く」と「勉強する」という複数のことを行うマルチタスクになってしまうことが原因だと考えられています。 […]
[…] 一度に多く詰め込み過ぎると、逆にマルチタスクの要素が強くなってしまい脳がオーバーヒートしてしまいます。 […]
[…] また、マルチタスクは人間の生産性を激減させることが研究により明らかになっています。 […]
[…] また、複数のタスクを同時に進行させるマルチタスクに陥りがちです。 […]