否定表現を使わない
否定的な表現や後ろ向きの言葉は集中力を奪います。
また、頭の中で考えすぎることも集中力を下げてしまいます。
人間は、嫌だと感じることに集中力を発揮できません。
そのため、否定的な言葉を使ってしまうと集中力が低下してしまう原因になります。
日常では、多くの人が実に気軽に否定語を使っています。
「ムリだ」「疲れた」「でも」「大変」「できない」などの言葉をよく口にする方は要注意です。
否定語を使うと、脳が反応し集中力が失われてしまいます。
自分が発した場合も、誰かが言っているのを耳にした場合も同様です。
人の言葉を聞かないということはできますが、自分の言葉は無視できません。
否定語はできるだけ使わないようにしてください。
スポーツでいう流れが変わったという現象も実は同じことが脳内では起きています。
野球では、絶好調のピッチャーが突然調子を崩すというシーンがたまに起こります。
それまで三振を連発していたピッチャーが1本打たれたことや仲間のエラーなどでピッチングが乱れてしまうという場面です。
この現象は、流れが変わったわけではなく、絶好調だったピッチャーの集中が途切れたことに原因があります。
プロスポーツでは、少しの集中力の途切れが致命的です。
集中力が途切れてしまうと、わかりやすく結果に影響が出てきます。
ビジネスの世界では、集中力の変化がすぐに結果として現れることはないかもしれません。
しかし、繰り返すことで重大なミスにつながってしまいます。
良くない噂噺なども同様に集中力を下げます。
答えの出ないことに頭のリソースが無駄に使われ集中力が低下してしまうのです。
ビジネスの場面では、あいさつ代わりに否定語が使われがちです。
「調子はどうですか。」と聞かれ、「大変ですね。」と返すシーンをあなたも1回は見たことがあるでしょう。
日常で使いがちな言葉を見返して、否定的な言葉を少なくすることで、私たちの集中力は向上するでしょう。
☆ポイント
・否定的な表現や後ろ向きの言葉は集中力を奪う。
・否定語は自分が発した場合も、誰かが言っているのを耳にした場合も同様に集中力が下がる。
・日常で使いがちな否定的な言葉を少なくすることで、私たちの集中力は向上する。
集中力を下げてしまうNGワード
例えば、何かを取りに移動したのに何を取りに来たか忘れてしまった場合、記憶をたどって何をしようとしたかを思い出すことができます。
このような物忘れは、老化などの影響ではなく、脳の仕組みに原因があるとされています。
脳の特性として、新しい情報に反応するということがあります。
物忘れを防ぐためには、違う情報が脳に入ってこないようにする必要があります。
しかし、「大体できた」、「まぁいいか」というワードは、脳の自己報酬神経軍が働きを止めてしまいます。
脳の自己報酬神経軍の働きが一度途切れると、集中力は元に戻りません。
☆ポイント
・ 「大体できた」、「まぁいいか」は集中力を下げてしまうワードである。
・一度途切れると、集中力は元に戻らない。
集中力を上げるための具体的なテクニック
美しい姿勢を保つ
姿勢によって仕事のパフォーマンスが大きく変わります。
正しい姿勢でいると体が疲れにくくなります。
同時に、脳も疲労を感じず集中力を発揮し、維持できます。
集中力と姿勢には相関関係があるのです。
姿勢が悪いと体が傾き、目線も傾きます。
すると、左右の目から入る情報にずれが生じます。
その結果、外部から入ってくる情報を正確に理解できなくなります。
情報にずれが生じることで判断能力が鈍り、集中力も次第に落ちていきます。
体のコントロールも悪くなり肉体的にも疲れてしまうというわけです。
一流のアスリートに姿勢が悪い人がいないのも集中と姿勢に相関関係があるからです。
立っている時も歩くときにも姿勢は留意すべきです。
二刀流で活躍する大谷翔平選手は、姿勢の美しさに加え、両目の左右差がなく視認力はアスリートの中でも屈指のレベルと言われています。
机の上をきれいにする
日常生活の中で瞬時に集中力を発揮しなければいけない場面が存在します。
ここぞというときにこそ高い集中力を発揮したいものです。
デスク周りに仕事に関係ない雑誌や漫画、スマートフォンが置いていないか、あるいは、今までやっていたものが机に散らばっているか、やるべきことと関係のないものがないかを確認しましょう。
環境をリセットさせる意味で机の周りをきれいにしてしまいましょう。
当たり前のことを当たり前にやるからこそ集中力が高まります。
当たり前のことをしっかりとやれる人は少ないです。
ここからが最後の仕事と思うと集中力が続く
もうすぐで作業が完了するのに、最後まで集中が続かない人がいます。
あと少しで終わりとゴールを意識することで気持ちにゆるみが生じてしまい、集中力が低下してしまうことが原因にありと考えられています。
勉強やスポーツでも、ここまで来たから大丈夫と思うと、効率が落ちてしまうことがあります。
ゴールを意識すると、自己報酬神経軸は働きを止めてしまうため、脳はこれ以上は頑張らないで良いと錯覚してしまうのです。
最後まで気を緩めないことが大切です。
もう少しを裏返すと、あと何割かは作業が残っているということになります。
そのため、ゴールが近いと感じたのなら、気持ちを切り替えることが不可欠です。
達成していないところに目を向け、残っている作業を仕上げることに全力を注ぎましょう。
気持ちの持ちようで集中力も続きます。
☆ポイント
以下のことに気を付けると集中力が向上する。
・美しい姿勢を保つ。
・机の上をきれいにする。
・ここからが最後の仕事と気合を入れ直す。
参考文献
・https://www.youtube.com/watch?v=CBTKmF8-WpQ&list=WL&index=1&t=1195s
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