「幸福度」を上げるには、何にお金を使うべきなのか

「幸福度」を上げるには、何にお金を使うべきなのか

いろんなお金の使い方がありますが、お金の正しい使い方ってあるのでしょうか

価値観に基づく点が大きいから、正しいお金の使い方なんてないのかも知れないね。
けど、「幸福度」と言う点で議論するなら賢いお金の使い方と言うのが存在するよ。

 

目次

「お金」と「幸福度」

私達は日々働き、その対価としてお金を得ています。

何かと日々の生活で消えていくお金ですが、使い方に気をつけるとより私達の「幸福度」を上げることができます。

では、幸福度や満足度を高めるためには、何にお金を使えばいいのでしょうか。

数々の研究から幸福度を高めるお金の使い方には、5つあることが明らかになりました。

5つの使い方には、以下のものがあると研究により示されています。

⑴経験を買う
⑵ご褒美にする
⑶時間を買う
⑷先に支払って後で消費する
⑸他人のために使う

☆ポイント
・お金の使い方に気をつけることで私達の幸福度は上げることができる。
・幸福度を高めるお金の使い方には、以下の5つある。
⑴経験を買う
⑵ご褒美にする
⑶時間を買う
⑷先に支払って後で消費する
⑸他人のために使う

研究によって明らかになったお金の使い方があるあんて目から鱗の情報です!!

大多数に当てはまるけど、100%全ての人に必ず当てはまることではないという点に注意してね。

研究で分かったということは、そういう傾向が示されているということだからね。

 


 

 

経験を買う

「幸福度を高めるお金の使い方」の1つ目は、「経験を買う」です。

お金は「モノ」を購入するためにあると考える人が多いですが、その使い方は幸福度ということを考えた時、あまり良いお金の使い方とは言えないのです。

研究によると、お金は「モノ」よりも「経験」に使ったほうが幸福度は高まりやすいことが判明しています。

高級車、家、ブランド品などの「モノ」を買った時の幸福度は、実はあまり長く続きません。

購入当初は気分が上がると思いますが、それきりということを多くの人が経験した事があるのではないでしょうか。

それに対して、旅行、コンサート、特別な食事などの「経験」にお金を使った場合、幸福感は長続きすることが分かっています。

さらに、研究では「モノ」を買った幸福度は時間とともに下がっていくことが分かっています。

逆に、「経験」を買った幸福度は時間の経過とともに上がっていくそうです。

お金の使い方に「モノ」と「経験」で差が生じるのはなぜでしょうか。

原因は私達の脳にあります。

人の脳の性質には、『過去の経験は勝手に美化されていく』という側面があります。

昔は大変だったけれど、今振り返れば良い思い出という話はよく耳にするのではないでしょうか。

筆者自身、学生時代の部活には、苦労した経験がありますが、今となっては良い思い出です。

誰しもが同じような思い出があるでしょう。

また、部活の仲間が生涯を通し仲が良いのもこの脳の仕組みに一因があるとされています。

脳には、『悪い思い出も時間が絶てば美化される』という仕組みが備わっているのです。

では、なぜ過去の経験は美化されるのでしょうか。

答えは、『悪い思い出を引きずっていたら生きていけないから』という単純明快なものです。

悪い思い出を引きずって生きていくのはしんどいです。

前を向けないなんて想像するだけで辛いものがあります。

そのため、悪い思い出でも美化できるように脳は進化してきました。

また、自然界においてはそういう個体の方が生き残りやすく子孫を残しやすかったとも言われています。

そして、その子孫が今を生きる私達です。

そのため、今辛い思いをしている渦中の人でも、未來では現状を振り返って有り難く思っているということもあるかもしれません。

つまり、私達は「モノ」に金を使うよりも「経験」を積むことにお金を使ったほうが幸福感を高めることができると言えます。

さらに、後悔という点においても、お金の使い方で「モノ」と「経験」で差が生じることが分かっています。

私達の生活を振り返ってみると、買っとけばよかったという後悔はあまりないのに対し、買わなくてよかったという経験は案外多いのではないでしょうか。

「モノ」についての後悔では買わなかった後悔はしづらく、買った後悔は残りやすいと言う傾向があるのです。

それに対し「経験」では、やらなかった後悔は残りやすく、やらなかったことの後悔は残りやすいことが研究で示されています。

若い時に〇〇をしておけば…という話は両親との会話の中で一度は出てきたことがあるはずです。

その点においても、経験を積むことは大事にしたほうが良いと言えます。

後悔した買い物や、チャレンジしなかった後悔は良く残るということを覚えておきましょう。

では、私達はどのような経験にお金を使ったらよいのでしょうか。

何ごとにも挑戦するのは素晴らしいことなのですが、特に幸福度という点でいうと4つの経験が挙げられ以下のようなものがあります。

他人とのつながりが生まれる経験
思い出話になりそうな経験
自分の利想像に関係する経験
滅多にないレアな経験

他人とのつながりが生まれる経験

他人とのつながりが生まれる経験では、マラソン大会に参加することや、ボランティア活動に参加するといったことが挙げられます。

社会的なつながりを持つことは、私達の幸福度や満足度を高めるとともに、脳や体の健康にも良いということが分かっています。

人とのつながりを持つことで脳内では、「オキシトシン」と言うホルモンが分泌されます。

「オキシトシン」が分泌されると、「ストレス軽減・体の修復」、「免疫力や脳機能の向上」、「過度な食欲の抑制」、「幸福感が得られる」といった効果が得られます。

孤独が私達のIQを著しく下げることからも人との関わりはとても大事だということが言えます。

思い出話になりそうな経験

思い出話になりそうな経験では、旅行やイベントへの参加といったことが挙げられます。

特につらかった経験やハプニングの経験も良い思い出話や話のネタになりやすいので、積極的にしてみる価値がありそうです。

例えば、泥の中をはい回るレースや、泳いで瀬戸内海を縦断するなどの経験は誰もが聞いてみたくなるのではないでしょうか。

このような思い出は、自分の中で輝かしい誇りとして残り続けます。

また、思い出の有無が自己肯定感を上げることにも繋がります。

自分の利想像に関係する経験

自分の利想像に関係する経験では、憧れの人に会いに行くや志望大学のキャンパスに行ってそこの学生に会いに行くということが挙げられます。

また、自分が憧れを抱いている国に行ってみるのも良いでしょう。

実体験ベースの感動や願望は、大きなエネルギーを生みやすいです。

行動が伴っていることで、「ドーパミン」というやる気に関わる脳内ホルモンを出しやすいことが理由に挙げられます。

仕事では、自分が尊敬できる上司と働くなどの経験が自分を大きく成長させてくれるでしょう。

経験を伴った思い出は、強いやる気を持続的に出すエネルギーにもなります。

だからこそ、何かの目標を達成するために「ドーパミン」を利用したいと思うなら、達成後に経験出来ることを先に実体験してみると言うのがとても有効になります。

実体験ベースの行動はやがて大きなモチベーションに変わります。

つまり、自分の理想像に関係する経験は最高の自己投資になると言えるわけです。

滅多にないレアな経験

滅多にないレアな経験では、バンジージャンプをしてみるや、象に乗るなどが挙げられます。

このようなレアな経験は幸福度を高めるとともに誰も体験したことがない分深く記憶にも刻まれます。

☆ポイント
・経験を買うというお金の使い方には以下のものがある。
⑴他人とのつながりが生まれる経験
⑵思い出話になりそうな経験
⑶自分の利想像に関係する経験
⑷滅多にないレアな経験

「経験」を積むにもお金がかかりそうです…。

手軽に積める「経験」ってありますか!?

「経験」というと大きなものを想像しがちだからね。

僕は、映画や読書で知見を増やすのも立派な「経験」だと思うよ。

最近では、ウーバーイーツがあるから美味しいものを宅配で食べることも立派な「経験」になるんじゃないかな!?

 


 

ご褒美にする

「幸福度を高めるお金の使い方」の2つ目は、「ご褒美にする」です。

例をあげるなら、仕事を一週間頑張ったら美味しいディナーを食べることや、大好きな人とデートに行くことなどが挙げられます。

目標を達成したら、そのご褒美として自分にお金を使うことで私達の幸福度は高めることができます。

ご褒美を用意する点で重要なことは、『自分で自分に制限をかけること』です。

何ごとも当たり前になってしまうと、有り難さがなくなってしまうものです。

例えば、ロンドンに住んでいる人はビックベンに行きません。

東京に住んでいる人が、東京タワーやスカイツリーに行かないのと同じです。

人はすぐ手に入る物は欲しがりません。

どんなに素晴らしいものでも、身近にあると有り難さを感じなくなってしまうのです。

人は数が少ないものに魅力を感じます。

心理学の世界では、「希少性の原理」とも呼ばれ、人を動かす強力なトリガーと言われています。

自分にご褒美を用意するということは、私達に備わってる習性を逆手にとって幸福感を高めていこうということです。

例えば、コーヒーが好きな人は、一度に飲む量を増やすのではなく、一日に飲む回数に制限をかけるのが有効的です。

制限をかけることで飲む楽しみが増えますし、コーヒーへの有り難味も増すでしょう。

このようにあえて自分に制限をかけることで幸福度は高まります。

何かをやり遂げたご褒美としてお金を使うことは、結果的に効率よく幸福度を高めることにつながるのです。

☆ポイント
・何かをやり遂げたご褒美としてお金を使うことは、結果的に効率よく幸福度を高めることにつながる。
・ご褒美の例としては以下のものがある。
⑴美味しいディナーを食べる
⑵大好き人とデートに行く
⑶温泉に行く

自分に「ご褒美」を用意するなんて考えただけでも楽しいですね。

この習慣があるだけでも人生は少し楽しくなりそうだよね。

 


 

時間を買う

「幸福度を高めるお金の使い方」の3つ目は、「時間を買う」です。

時間を買うことで得られる幸福感はとても大きいということが分かっています。

時間もまた形がないものです。

時間を買うということはどういうことなのでしょうか。

簡単に言うなら、自分がする作業を代わりに誰かに行ってもらうということになります。

具体例をあげるなら、以下のようなものが挙げられます。

・家事代行サービスを使ってみる
・乾燥機付き洗濯機を使う
・時短になる交通手段を使う(タクシー等)
・通販での買い物を利用する(生協などを含む)
・職場に近い場所に住む

このような手段で自分の自由な時間が増えることで、幸福度や満足度が高まります。

研究では、たくさんお金を持っていても使う時間や自由があまりない人と、お金はあまりない一方で自分の時間をちゃんと確保できている人というパターンで検証が行われました。

その結果、後者の方が幸福度が高まりやすいことが分かりました。

「自由な時間」や「時間の余裕」があることは私達の幸福感を高めやすい傾向にあります。

つまり、『時間>お金』と言えるわけです。

そのため、自分の時間を確保するために使うお金は「賢いお金の使い方」と言えるでしょう。

逆に、自由な時間を削り過ぎてまで収入を上げようとすることは幸福度の観点から見ると遠回りと言えるので注意しましょう。

☆ポイント
・時間を買う(自分がする作業を代わりに誰かに行ってもらう)と幸福度は高まる。
・幸福度の点でいうと、『時間>お金』になる。
・自由な時間を削り過ぎてまで収入を上げようとすることは幸福度の観点から見ると遠回りと言える。

幸福度を考えると、『時間>お金』なんですね。

「お金」にばかり気を取られていたから気をつけなきゃいけないな…。

例えば、睡眠時間は多い方がなんとなく幸せに感じるでしょ!?

極端かも知れないけど、自由な時間があるということはゆっくり寝れるというイメージかな!?

 


 

先に支払って後で消費する

「幸福度を高めるお金の使い方」の4つ目は、「先に支払って後で消費する」です。

先に支払いを済ませてその後で消費するという順番の方が幸福度は高まりやすい傾向があります。

理由としては、消費するタイミングを後ろにずらすことで、「ワクワクしながら待つ」と言う時間が生まれるためです。

身近な例としては、旅行が挙げられます。

旅行では、飛行機やホテルを先にとっておくことが多いです。

先にお金を済ませて後から消費する典型なパターンと言えます。

そして、旅行では行くまでの待つ時間が実は、一番楽しかったりします。

土日の前の金曜の夜や、旅行に行く前など、人は実際に起こる前のワクワク感が大好きです。

この人間の習性を利用したお金の使い方が「先に支払って後で消費する」ということです。

逆に後で支払うと、幸福度は高まりにくい傾向にあります。

例えば、車を24回払いで購入したり、家のためにローンを組むといったことが挙げられます。

車を売る側からすれば、一回あたりに支払う金額が少なくなることで売りやすくなるのですが、買った側からすれば、まだ支払いが残っていると感じることが多いでしょう。

金額が大きいほど、契約当初の満足度も大きいのですが、金額の大きさと幸福度には反比例の関係があるのかも知れません。

そのため、幸福度の観点から言うと、「1回払いで先に支払いを済ませたほうが良い」と言えます。

そうでないと、後々までお金を支払うというストレスが人の幸福度を下げる原因となるからです。

結論、支払は何でも先払いを意識したほうが良いと言えます。

☆ポイント
・先に支払いを済ませることで、「ワクワクしながら待つ」と言う時間が生まれ幸福度が高まる。
・後で支払うと、幸福度は高まりにくい傾向にある。
・支払は何でも「先払い」を意識したほうが良い

友達と遊びに行った時に「お金」を貸してもらうと、なんとなく釈然としないのも幸福度が関係しているのかも知れませんね。

「借金」や「ローン」がそもそも後払いだからね。

けど、その感覚に気付けているということは立派なことじゃないかな!?

 


 

他人のために使う

幸せをお金で買う方法の5つ目は、「他人のために使う」です。

例をあげるなら、以下のものが当てはまります。

・奢ってあげる
・プレゼント
・寄付

他人のためにお金を使うことは幸福度を得やすい行為ということが分かっています。

他人のために使うということは、人との繋がりが幸福度を上げるということにも関連します。

誕生日プレゼントをあげるなど大きなプレゼントはもちろんですが、日頃の感謝を伝える些細な贈り物でも同様です。

特に、他人のために使うと言う手法は筆者一押しの内容です。

渡した時の相手の喜ぶ顔を想像することで、いっそう楽しみが増えます。

☆ポイント
・他人のためにお金を使うことは、幸福度を得やすい行為である。
・プレゼントの大小は問わない。
・渡した時の相手の喜ぶ顔を想像することで、いっそう楽しみが増す。

 

誕生日プレゼントをあげる前は、こっちも幸せに感じてしまいますもんね。プレゼントが幸福度を上げるという話はすごく納得できます!!

お互いに笑顔になれるし、とても素晴らしいお金の使い方だよね!!

 


 

参考URL 参考文献

https://www.youtube.com/watch?v=nGW-uBViZI0&t=1s
・「幸せをお金で買う」5つの授業 エリザベス・ダン,マイケル・ノートン(著)古川奈々子(訳)KADOKAWA(編集)
・MIND OVER MONEY 193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実 クラウディア・ハモンド(著)あさ出版(編集)
・4 Focus 脳が冴えわたる4つの集中 青砥瑞人(著) KADOKAWA(編集)

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成功するために回避するべき4つのこと | Yuhipedia へ返信する コメントをキャンセル

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